研究課題/領域番号 |
04044098
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山岡 義生 (1993) 京都大学, 医学部, 教授 (90089102)
小澤 和恵 (1992) 京都大学, 医学部, 教授 (00026858)
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研究分担者 |
ピッケルマイヤー ルドル ハノーファー医科大学, 教授
山邊 博彦 (山邉 博彦) 京都大学, 助教授 (00135592)
田中 明 京都大学, 医学部, 助手 (00240820)
森本 泰介 京都大学, 医学部, 助手 (60135910)
本田 和男 京都大学, 医学部, 助手 (00209321)
嶌原 康行 京都大学, 医学部, 助手 (30196498)
森 敬一郎 京都大学, 医学部, 講師 (80159186)
稲本 俊 京都大学, 医学部, 講師 (10135577)
田中 紘一 京都大学, 医学部, 助教授 (20115877)
RUDOY Pichlmayr Hanover School of Veterinary Medicine, Professor
ルドルフ ピッケルマイヤ ハノーファー医科大学, 教授
山岡 義生 京都大学, 医学部, 助教授 (90089102)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
24,000千円 (直接経費: 24,000千円)
1993年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
1992年度: 13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
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キーワード | 肝移植 / 拒絶反応 / リンパ球MTT assay / 動脈血中ケトン体比 / 血中ケトン体比 / リンパ球MTT活性 / 病理学的検討 |
研究概要 |
肝移植術後の拒絶反応に関しての研究はリンパ球反応を主とする組織学的研究から免疫応答としての伝達分子、接着分子の変化に関する研究に移行して来た。しかし、細胞そのものが維持される基本はそのエネルギー代謝にあるが、拒絶反応、免疫学的応答と細胞エネルギー代謝、特にリンパ球 エネルギー代謝に関する研究は行われていなかった。本研究では、ヒト肝移植において免疫細胞、リンパ球、MTT-reducing activityの測定を行い、リンパ球energy chargeとの関係及びAKBRとの関係を明らかにしようとした。 一方、京都大学においては、生体部分肝移植を世界で一番多くの症例に手掛けており、この点は、ハノ-ファー医科大学における脳死体からの肝移植の上記成績と比較する絶好の機会でもあった。 まず、組織学的変化を病理学的に同一基準で観察する必要があり、本学病理部の山辺博彦博士をハノ-ファー医科大学に派遣、同博士が既にUCSFで修得して来た基準と大きくかわることがないことを確認したうえ、京都大学での生体部分肝移植に併発する拒絶反応の程度は脳死体からの肝移植にみられるそれよりも頻度が極めて少ないうえ程度が軽いことも確認された。 移植後、患者のリンパ球MTT活性の変化は、AKBRの変化と共に測定したが、拒絶時のみならず、術後の感染症発生時にも亢進することが判明した。しかし、AKBR低下時、すなわち生命にかかわる問題時には明らかに反応することは明確でこの点を中心に論文として発表した。 本国際学術の発展として、移植肝グラフトを評価する方法の一つとして遠赤外線分光々度計を利用したヘモグロビンの酸化還元を測定するMCPD法を導入し、移植後、再灌流一定時間での還元ヘモグロビンの程度が後の拒絶反応またはPrimary nonfunctioingにつながるものか否かについて検討している。この研究は平成6年度にまで継続して研究を行っていく。更に、平成元年度より継続測定してきた脳死ドナーのAKBRによるドナー肝グラフトのviabilityの評価法に関しても平成4年度科学研究費試験研究B(代表 山岡義生)で作成したポ-タブルAKBR測定器をハノ-ファー医科大学に貸出しドナーチームが持参、現地で測定している。
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