研究課題/領域番号 |
04044112
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
御子柴 克彦 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30051840)
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研究分担者 |
SOLOMON Snyd ジョンズホプキンス大学, 医学部神経科学教室, 主任教授
SNYDER Solomon JOHNS HOPKINS UNIVERSITY SCHOOL MEDICINE : PROFESSOR
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1993年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | IP_3レセプター / カルシウム / 小胞体 / IP_3 / カルシウム放出能 / Ca^<2+>波 / 受精 / イノシトール3リン酸(IP_3) / Ca^<2+>放出能 / Ca^<2+>チャネル |
研究概要 |
我々の研究室とスナイダー教授の研究室共に、細胞表面膜にIP_3レセプター抗体により反応する可能性を考え、共に解析した結果我々は内皮細胞平滑筋細胞、皮膚の角化細胞のカベオラ構造部に局在することを明らかにした。一方スナイダー研究部ではT細胞の表面膜に局在することを明らかにした。一方、受精に関してIP_3レセプターが働いていることを明らかにしたが、(Science 1992)オリゴヌクレオチド注入により、受精現象がブロックされるが、又、受精に伴いIP_3レセプターの動態が変化するかということについてアフリカツメガエルの系を用いて解析した。まずアフリカツメガエルcDNAライブラリーよりIP_3レセプターのcDNAクローニングをおこない、その全塩基配列を決定した。そのデータをもとにして、アンチセンスヌクレオチドを合成して、卵内へ注入することにより、卵の活性化現象(皮質収縮現象)を阻止することを明らかにした(Cell 1993)。すなわちIP_3レセプターは、受精に伴うカルシウムの動員とそれにひきつづく活性化現象に深く関わっていることが明らかとなった。さてスナイダー研究室と我々とは、膜内でのIP_3レセプタートポロジーの考え方に差があったが、その違いを明らかにするため、我々の提唱している6回貫通モデルに基づき、小胞体内腔側でN-グリコシド結合型糖鎖が結合すると推定される部位の2カ所のアスパラギンをグルタミンへ変換する部位特異的突然変異を導入し、糖鎖結合カラムConAへの結合性が消失することを示した。同時にこの近傍のペプチド抗体を用いて、金コロイド法による免疫組織化学により糖鎖結合部位は内腔側にあることがわかり、我々の提唱していた6回貫通モデルの正当性が示された。また従来、Aキナーゼによるリン酸化がIP_3レセプターのCa^<2+>放出能を活性化するか、抑制するかは、決着がついていなかったが、タイプ1のIP_3レセプターのC末端に対する抗体により精製したタイプ1レセプターを、脂質二重膜へ組み込んでリン酸化の効果を調べた結果、Aキナーゼによるリン酸化はIP_3レセプターのCa^<2+>放出能を上昇させることが明らかになった。
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