研究分担者 |
羅 叉禎 慶尚大学校, 農科大学, 副教授
金 榮福 慶尚大学校, 農科大学, 副教授
みん 泳鳳 慶尚大学校, 農科大学, 副教授
催 弘林 慶尚大学校, 農科大学, 副教授
河 永來 慶尚大学校, 農科大学, 助教授
河 浩成 慶尚大学校, 農科大学, 教授
板村 裕之 島根大学, 農学部, 助教授 (80109040)
野中 資博 島根大学, 農学部, 助教授 (60093655)
藤浦 建史 島根大学, 農学部, 教授 (00026585)
本田 雄一 島根大学, 農学部, 教授 (40181557)
柴田 均 島根大学, 農学部, 教授 (40032601)
松井 佳久 島根大学, 農学部, 教授 (50032553)
森 忠洋 島根大学, 農学部, 教授 (20166359)
CHOI Hong-lim College of Agriculture, Gyeongsang University
HA Young-lae College of Agriculture, Gyeongsang University
HA Ho-sung College of Agriculture, Gyeongsang University
MIN Young-bong College of Agriculture, Gyeongsang University
NA Woo-jeng College of Agriculture, Gyeongsang University
KIM Young-bok College of Agriculture, Gyeongsang University
閔 永鳳 慶尚大学校, 農科大学, 副教授
閔 泳鳳 慶尚大学校, 農科大学, 副教授
羅 又禎 慶尚大学校, 農科大学, 副教授
渋沢 栄 島根大学, 農学部, 助教授 (50149465)
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研究概要 |
この研究のプロジェクトは環境,生態学の保全の上に構築される永続的成長が可能な生物生産システム(略称SUBSEC)を環日本海地帯に実現するための研究方法論及びその技術的展望の確立にある。 そのために,島根大学及び韓国・慶尚大学におけるそれぞれのグループは,各々に掲げる当面する諸課題について,物理的化学的,生物学的手法に基づいた研究交流を実施する。 この構想を達成させるために,物質環境,物質代謝,生物の移動及びエネルギ利用,ハイテク利用の面から,生産システムについて,セミナー及び実態調査を行ない,学術的交流を推進した。 上記の研究について,韓国慶尚大学研究分担者の課題は,干拓土壌と作物の栄養生産,農業機械の自動制御システム,研究協力者の課題は,ハイブリッド米の生産システム,ウンカの長距離移動及び稲枯れ病の相互作用であり,これらの研究者を,平成6年10月16日〜22日にわたって日本に招へいし,第6回セミナー及び実態調査研究を実施した。第6回セミナーは,米の病害の遺伝子学的研究,園芸施設のコンピュータを用いたモデルコントロール及び生物学的耕うん法,その外,青果物損傷果への画像処理技術の応用の特別講演を含め学術的交流の深化を計った。 一方,農地開発の国営化事業の野菜団地(島根県横田町),菌床しいたけ栽培(仁田町),ハイブリッド米の開発,害虫防除システム(中国農試)及び畜産廃棄物処理施設(山口県種畜場)への実態調査を行った。この結果は,第7回の韓国慶尚大学でのセミナーで検議された。 一方,日本側島根大学研究分担者の研究課題は,施設栽培における自動化,韓国における天然甘味料の種類と利用方法,廃棄物処理施設,カキの品種,自然林の生態,発酵技術,ダムの水利用の現状,バイオマス資源の利用実態等であり,これらに関係する研究者を平成6年10月24日〜28日にわたって派遣し,第7回セミナー及び実態調査研究を実施した。 第7回セミナーは,南シナでのマツ森林の減少に基づく循環栄養素の人間への影響,アミノ酸代謝利用の酵素,水田カンガイによる汚濁物質の減少,バイオマスペレット用主形燃焼株の燃焼性能特性等の先端的研究を発表し,国際学術交流の推進ができた。 一方,施設栽培のロボット化,自動化(光陽市),種苗工場における自動化システム(晋州),発酵技術の調査及び天然甘味料の種類と利用方法(農村振興院),バイオマス資源の利用実態調査(林業試験場),廃棄物処理施設(晋陽郡),自然林の生態調査(伽価山)及び多目的ダムにおける農業用水の利用実態調査(晋陽湖)を調査し,現地討論を通じ国際学術交流を計ることができた。 以上,韓国慶尚大学との学術交流は,1992年に始まり1995年までの実質3年間において,計7回のセミナーが両大学交互に企画され,研究は先端的な技術を対象に,分担者のみならず,両国大学で研究協力者を募り研究に積極的に参加を求めることにより,より幅の広い深められた交流を行なうことができた。 この結果,両国の大学間の国際交流の必要性,及び大学と農業との係り方の必要性など,英語により情報交換ができ,お互に理解し,認識できることが,明らかとなったことは,今後,国際学術交流を進めるに当り大きな収穫であったものと考える。 また,この国際学術研究が,科学研究費の交付により始められたことで,両大学間の研究者の交流が積極的に行なわれたことで,相互の理解が高まり,学の組織的交流が両大学間で積極的に行われつつあることは,大きな収穫であった。
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