研究課題/領域番号 |
04101003
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
生越 久靖 京都大学, 工学研究科, 教授 (90026188)
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研究分担者 |
鈴木 秋弘 長岡工業高等専門学校, 物質工学科, 助手 (60179190)
増田 秀樹 名古屋工業大学, 応用化学科, 助教授 (50209441)
青柳 克弘 福島工業高等専門学校, 工業化学科, 助教授 (40150940)
林 高史 京都大学, 工学研究科, 助手 (20222226)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
250,000千円 (直接経費: 250,000千円)
1995年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1994年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1993年度: 80,000千円 (直接経費: 80,000千円)
1992年度: 145,000千円 (直接経費: 145,000千円)
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キーワード | 分子認識 / ポルフィリン / 不斉認識 / 電子移動 / 熱力学パラメータ / コンフォーメーション / 溶媒効果 / 熱力学パラメーター / 円偏光ニ色性 / 電子移動反応 / 水素結合 / キノン / シクロデキストリン / ヌクレオチド / アミノ酸 / シクロデモストリン / ユビキノン |
研究概要 |
本年度は、分子認識に伴うホスト/ゲスト分子の動的変化を分光学的、熱力学的に解明すると共に、分子認識による高速の電子移動反応の制御を実現した。 1)新規二重架橋キラルポルフィリンによるアミノ酸誘導体の不斉認識について調べ、水素結合により、高い不斉選択が発現することがわかった。また、熱力学的パラメータの解析から、アミノ酸誘導体が結合することでコンフォーメーションの自由度が大きく束縛されていることが示された。 2)光合成反応中心などとの関連において興味がもたれているポルフィリン二量体について、ポルフィリンのアトロプ異性化を伴う二量化生成を分光学的、速度論的な見地から検討し、8つの水素結合によってポルフィリン面同士が重なりあった二量体を生成していることがわかった。 3)ポルフィリン誘導体を用いた糖類の認識について検討し、特に、非極性溶媒に加えられた極性溶媒が、水素結合を強化することを明らかにした。 4)ポルフィリンによる多点認識系の熱力学パラメーターを測定し、配位相互作用、水素結合などに伴う多点認識にともなうエンタルピー変化、エントロピー変化の特徴を明らかにした。 5)キノンをペプチドスペ-サを介して結合したポルフィリンからキノンへの一重項電子移動の速度は約10^9s^<-1>C、ジクロロメタンの均一溶液中よりも1桁遅いことがわかった。 6)カチオン認識部位を導入したポルフィリンにより再構成されたミォグロビンの一重項から、非共有結合を介して錯形成したメチルヒオローゲンへの高速の電子移動が起こることを確認した。
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