研究課題/領域番号 |
04102003
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
長谷川 晃 大阪大学, 工学部, 教授 (60240834)
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研究分担者 |
丸田 章博 大阪大学, 工学部, 助手 (40252613)
戸田 裕之 大阪大学, 工学部, 助手 (00202200)
松本 正行 大阪大学, 工学部, 助教授 (10181786)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
185,000千円 (直接経費: 185,000千円)
1995年度: 30,000千円 (直接経費: 30,000千円)
1994年度: 35,000千円 (直接経費: 35,000千円)
1993年度: 65,000千円 (直接経費: 65,000千円)
1992年度: 55,000千円 (直接経費: 55,000千円)
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キーワード | ソリトン / 光通信 / 非線形光学 / 非線系光学 / ソリトン制御 |
研究概要 |
本特別推進研究において以下の成果を得た。 1.分布帰還型半導体レーザと電界吸収型重量子井戸半導体変調器を組み合せたソリトン光源に関する実験を行い、10GHzのソリトン列を生成することに成功した。また、分散補償ファイバを用いることによって、パルスに含まれる周波数チャーピングを低減できると同時に波長多重ソリトン伝送時の初期重なりを除去できることを明らかにした。さらに、同様のレーザと変調器の組み合わせによってダ-クソリトンを発生できることを確かめた。 2.1周20kmのファイバループを用いてソリトン伝送実験を行い、1チャネル(毎秒10ギガビット)で1万6千km、2チャネル(毎秒10ギガビット×2)の波長多重で数千kmの伝送距離を達成した。 3.ソリトンがもつ固有値に情報をのせる固有値通信方式の概念を提案した。またソリトン伝送において位相変調や偏波面分割多重の効果を利用すると、通常の強度変調を用いる場合よりも伝送速度ならびに伝送距離を拡大できることを理論的に示した。さらに、ダ-クソリトンやNRZパルスの長距離伝送特性を解析した。 4.ソリトンがもつ非線形性を積極的に利用してソリトンの伝送を安定化する伝送制御技術に関して新しい提案を行った。特に、非線形ループミラーを伝送路に周期的に挿入することによって雑音を除去する方法、および、光波間の4光波混合や変調ラマンポンプの効果を利用してソリトンの時間ジッタを抑圧する方法について検討し、ソリトンの伝送距離を飛躍的に増大できることを明らかにした。 5.周期的に光増幅を行う伝送系において増幅器間のファイバの分散性を適切に制御する、いわゆる分散マネージメントの手法を用いることによって増幅器間隔を拡大できることを理論的に明らかにし、かつ、この方法が波長分割多重ソリトン伝送におけるチャネル数を増加させるために有効であることを示した。
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