研究課題/領域番号 |
04151015
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
首藤 紘一 東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)
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研究分担者 |
影近 弘之 東京大学, 薬学部, 助手 (20177348)
柴崎 正勝 東京大学, 薬学部, 教授 (30112767)
橋本 祐一 東京大学, 応用微生物研究所, 助教授 (90164798)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
1992年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
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キーワード | 制がん剤 / 転移抑制 / 分化誘導 / 鶏卵法検定 / 血管新生阻害 / チロキシンレセプター |
研究概要 |
本研究は細胞毒性をもたずに、腫瘍特異的な作用に基いて抗がん活性を示す化合物を探索する。 フィグロネクチン又はラシニンの細胞接着活性部分のトリ〜ペンタペプチドに高分子基を結合することにより、B16BL16に対する転移抑制作用を発揮させることができた。 DNAの鏡像体であるエナンチオDNAをアンチセンスDNAをして用いるための合成法を確立した。 修飾ペプチドを構成分とするオリゴペプチドアナログに、強いHエンプロテアーゼ阻害化合物を合成することができた。 フォルボールエステルの合成の重要段階を解決し、フォルボールエステルの接抗剤を合成する基礎を確立した。 チロキシンとガンとの関係はerb-Aがチロキシンレセプターをユードすることにより明白であるが、チロキシンレセプターに対するリガンドを分子設計し、合成を進めている。 鶏卵を用いる転移抑制作用の検定系を確立した。この定量的な評価によってタクレオチド活導体に転移抑制能を示す化合物を発見した。 血管新生は腫瘍の生長に役目をもつが、この阻害は癌の抑制につながる。この目的をもって種々の合成レチノイドの血管阻害作用を検定スクリーニングし、Re80やAm580に強い作用を見いだした。 トポイソメラーゼ阻害剤トポスチンの合成がほぼ完成した。 以上の結果は、非細胞傷害性の抗がん性を示す化合物が見いだされつつあることを示し、所期の成果に、迫るものである。
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