研究課題/領域番号 |
04151022
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
中村 恭一 東京医科歯科大学, 医学部・第一病理学教室, 教授 (70110492)
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研究分担者 |
渡辺 英伸 新潟大学, 医学部・病理学第一講座, 教授 (70037381)
服部 隆則 滋賀医科大学, 病理学第一講座, 教授 (70079721)
寺田 雅昭 国立がんセンター研究所, 所長 (10124421)
田原 栄一 広島大学, 医学部・病理学第一講座, 教授 (00033986)
喜納 勇 浜松医科大学, 医学部・病理学第一講座, 教授 (60010211)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
1992年度: 14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
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キーワード | 胃癌 / 癌遺伝子 / 癌組織発生 / 遺伝子異常 |
研究概要 |
胃癌組織発生“未分化型癌は胃固有粘膜から、一方、分化型癌は腸上皮化生粘膜から発生する"につい、組織抗原発現という観点から胃固有粘膜(FV抗体)と腸上皮化生粘膜(IT抗体)にたいする単クローン抗体を作製した。未分化型癌は全例でFV抗体陽性、大部分がIT抗体陰性、分化型癌は全例IT抗体陽性であり、組織発生を支持するものであった。 癌組織発生と遺分子異常との関係については、p53遺伝子異常は分化型癌に比較的早期から認められ、またその点突然変異の特徴は大腸癌の点突然変異の特徴とよく類似していることが明らかにされた。免疫活性c-erb-B-2蛋白は、腸型形質を示す癌細胞に発現し、胃型形質のそれには発現しなかった。また、通常(非遺伝性)の胃癌から採取したDNAについてAPC遺伝子の異常を検索した結果、APC遺伝子異常は大腸腺腫のみならず、胃癌発生とくに超分化腺癌および印環細胞癌発生にも大きく関与していると推察された。 胃癌組織発生に関するビーグル犬発癌実験では。無酸状態の環境のみが分化型癌発生に関与していた。組織学的にその環境学的にその環境は、粘膜の肥厚とくに腺窩上皮の過形成が特徴であった。
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