研究課題/領域番号 |
04151039
|
研究種目 |
がん特別研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
秋山 徹 大阪大学, 微生物病研究所・発癌遺伝子部門, 助教授 (70150745)
|
研究分担者 |
野島 博 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (30156195)
月田 早智子 岡崎生理研, 助手 (00188517)
高橋 雅英 名古屋大学, 医学部, 助手 (40183446)
松田 覚 東京大学, 医料学研究所, 学振研究員 (50242110)
西田 栄介 東京大学, 理学部, 助手 (60143369)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
24,000千円 (直接経費: 24,000千円)
1992年度: 24,000千円 (直接経費: 24,000千円)
|
キーワード | 蛋白質リン酸化 / プロテインキナーゼ / チロシンキナーゼ / セリン / スレオニンキナーゼ / キナーゼカスケード / 癌遺伝子 |
研究概要 |
1)MAPキナーゼキナーゼの精製・cDNAクローニングに成功し、MAPキナーゼキナーゼ/MAPキナーゼカスケードが酵母からヒトまで保存されたシグナル伝達システムであることを明らかにした。さらにMAPキナーゼキナーゼが存在することを示した。また、ras p21の下流でMAPキナーゼキナーゼ/MAPキナーゼが活性化することを示した。2)β-カテニンがチロシンキナーゼの基質となり、この蛋白質がリン酸化されると細胞接着能が低下することを見出した。また、スキラスタイプの胃癌では、高率(2/3以上)でαカテニンの発現が見られないことを明らかにした。3)Src型チロシンキナーゼFynからの情報がT細胞においてIL-2プロモーター及びc-fosプロモーターを活性化することを明かにした。この情報伝達にFyn蛋白質構造の中のSH2領域が重要であること、CSKの存在により活性が負に調節されていることを明らかにした。4)ヒトCRK遺伝子のクローニングを行ない、そのmRNAが2種類あること、その産物はp28CRK-Iとp40/p42CRK-IIであることを明らかにした。CRK遺伝子産物をmicroinjectするとPC12細胞の分化を誘導することが明らかになった。5)癌抑制遺伝子Rbの産物(RB蛋白質)のリン酸化に細胞周期のG1→Sの移行を制御するキナーゼcdk2が関与していることが示唆された。6)分裂酵母の温度感受性細胞周期変異株のうちcdc2.cdc10.cdc13を宿主とした用い、それらの変異を機能相補するcDNAを多数単離した。各々の変異遺伝子のホモログ以外にResl.Resl/Cdc10.Reml.RNA結合蛋白質などが単離された。7)膀胱癌の予後因子の多変量解析の結果、ErbB2過剰発現は独立した重要な予後因子であることが判明した。
|