研究課題/領域番号 |
04151058
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
斉藤 政樹 自治医科大学, 医学部, 教授 (60012762)
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研究分担者 |
須田 立雄 昭和大学, 歯学部, 教授 (90014034)
梅沢 一夫 慶応大学, 理工学部, 教授 (70114402)
吉田 弥太郎 京都大学, 医学部, 教授 (80064525)
田原 栄一 広島大学, 医学部, 教授 (00033986)
穂積 本男 埼玉がんセンター研究所, 所長 (50113478)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
21,000千円 (直接経費: 21,000千円)
1992年度: 21,000千円 (直接経費: 21,000千円)
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キーワード | 糖鎖含有リコンビナントD因子 / チロシンキナーゼ阻害剤 / PI代謝回転阻害剤 / 非リン酸化RB遺伝子産物 / 糖転移酵素系 / エンドヌクレアーゼ / アポプトーシス / フラバノン化合物デスマール |
研究概要 |
(1)動物細胞から生産した糖鎖含有リコンビナントD因子が骨髄性白血病Ml細胞移植マウスに対して延命効果を示すことを確認した。また、チロシンキナーゼ阻害剤ハービマイシンAがチロシンキナーゼ高発現性マウス骨髄性白血病Cl細胞移植マウスに対して顕著な延命効果を示すことを実証した。(2)Ml細胞の分化誘導制御因子(I因子,分子量16KD)が既知の癌転移制御遺伝子産物Nm23/NDPキナーゼと相同性のあることを発見した。(3)白血病分化誘導能をもつシアロ糖脂質糖鎖の生合成系(糖転移酵素系)の活性調節機構を明らかにした。(4)TGF-βのヒト白血病細胞増殖抑制作用は非リン酸化RB遺伝子産物の蓄積を介する細胞周期G1期停止によることを明らかにした。(5)GM-CSFに依存制に増殖し、Epoで赤芽球へ分化するヒト白血病細胞株を用いて、GM-CSFとEpoによる細胞内情報伝達機構を調べた結果、細胞性癌遺伝子c-fesの産物が関与していることを見出した。ヒト骨髄性白血病細胞P39のレチノイン酸による分化は顕著なアポプトーシスを伴う。骨髄系・リンパ系ともCa非依存性且つMg依存性のアポプトーシス誘導エンドヌクレアーゼが存在する。GM-CSFは分化を強化しつつアポプトーシスを阻害する。(6)植物由来チロシンキナーゼ阻害物質(新規フラバノン化合物デスマール)の構造を結晶解析により決定し、新規PI代謝回転阻害物質として放線菌由来ピエリノジンB_1とB_1及びB_5のN-オキシド体を発見した。これらは新しい低毒性の分化誘導剤の可能性が高い。(7)分化誘導作用をもつTPAタイプ発癌プロモーターの立体構造と活性の関係を解明するため、テレオシジン類の溶液中のコンホメーションの分子動力学計算による検討、構造を単純化した化合物のデザンインと合成を行った。
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