研究課題/領域番号 |
04151060
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
松岡 雄治 福岡大学, 医学部, 教授 (70078773)
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研究分担者 |
森 武貞 大阪大学, 医学部, 教授 (60028496)
谷内 昭 札幌医科大学, 学長 (50045324)
山下 克子 佐々木研究所, 生化学部, 部長 (70030905)
池原 征夫 福岡大学, 医学部, 教授 (70037612)
村田 長芳 鹿児島大学, 医学部, 教授 (60020765)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
1992年度: 17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
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キーワード | carcinoembryonic antigen(CEA) / 腫瘍マーカー / 癌特異性 / 正常大腸粘膜 / 大腸癌 / GPI-アンカー |
研究概要 |
正常大腸粘膜でも大量に産生されているCEAが何故最も有用な腫瘍マーカーたりうるかを解明するのが本研究班の目的である。本年度の成果は次のように要約することができる。 1.CEA研究に必要な研究方法の開発・改良とその応用。 (1)カチオン化金コロイド標識法を用いたCEAの細胞内局在の光顕的電顕的検証(村田)。(2)新しいレクチンTJA-I及びTJA-IIを用いたCEA糖鎖の癌性変化の検討(山下)。(3)トランスジェニックマウスを用いたCEA遺伝子発現の生理的意義の検討(磯部)。(4)PL-プロモーターを用いて遺伝子工学的に作製したキメラ分子を用いてのCEAの細胞接着活性の解析(中里)。 2.CEA分子の細胞ないしは組織からの放出機序の解明。 (1)がん患者血清中のCEA(180kDa)に比べ正常人血清中のCEA(150kDa)はC端部ドメインIIIのB3部分が欠落しており、CEA分子の血中への放出機序に差があることを示唆している(黒木政)。(2)正常大腸粘膜のcrypt上皮細胞のみをゲル内でorgan cultureした際、CEAの放出は主にPI-PLC又はPI-PLDによるGPI-anchor部の切断によるもので、蛋白分解酵素によるものではない(黒木求)。(3)正常人糞便中のCEAは大部分がGPIによる膜結合型のまま存在し、一部B3部分を欠落した型の分子も存在するが、GPI-anchor部で切断された分子はほとんど存在しない(松岡)。(4)in vitroでGPI合成阻害剤を与えると80-110kDaの不均一なCEA分子が合成されるが、やがて培養液中に放出され、膜結合型にならない(池原)。(5)管腔を有しない甲状腺髄様癌細胞のCEA分泌機序は大腸癌細胞のそれと全く異なっている(森)。このようにCEA分子の放出機序についての検索結果は、用いた系や材料の違いにより、それぞれに異なっており、統一した解釈が出来そうにない。今後班員間の共同研究を更にすすめ、矛盾を解きほぐし統一解釈を可能にする必要がある。
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