研究課題/領域番号 |
04151073
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
高橋 利忠 愛知県がんセンター研究所, 副所長 (00124529)
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研究分担者 |
橋田 充 京大, 薬・薬剤学, 教授 (20135594)
遠藤 啓吾 群馬大, 医・核医学, 教授 (10115800)
八木田 秀雄 順天堂大, 医・免疫, 助教授 (30182306)
益子 高 東北大, 薬・衛生化学, 助手 (30157200)
今井 浩三 札幌医大, 1内, 講師 (60117603)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
1992年度: 14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
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キーワード | モノクローナル抗体 / 抗体療法 / バイスペシフィック抗体 / ガングリオシド抗原 / 糖鎖転移酵素遺伝子 / がん遺伝子産物 / 画像診断 / イディオタイプ抗体 |
研究概要 |
本研究班の第3年度の主たる研究成果は次の如くである。 1.急性リンパ性白血病関連抗原に対する抗体の自家骨髄移植への応用の時、抗体の骨髄処理が混入白血病細胞を著滅させることをPhI^+陽性症例に於いてPCR法により確認した。 2.^<99m>Tc標識抗CEAによる画像診断を開始し、14例中13例に病変の検出が可能であった。更にマウス/ヒトキメラ抗体の^<99m>Tcによる標識が可能であることを示した。 3.ラットの単離腫瘍を用いた潅流実験系を確立し、分子量と荷電の異なる種々のマイトマイシンC・デテストラン結合物を目標にし、腫瘍内分布の不均一性と物性の関連を明らかにした。 4.c-erbB-2産物に対する抗体を用い、作製した抗体修飾制がん剤封入リペソームの検討を行い、腫瘍細胞に対する障害活性は細胞内へのリポソームの取り込みに強く影響受けることを示した。 5.LFA-1、VLA-1、CD2等に対する抗体とのバイアスペシフィック抗体は現存、使用している抗CD3とのものと同等あるいはそれ以上の腫瘍細胞障害活性を持つことを示した。 6.膵がん関連抗体を認識するYH206抗体(Ab1)のエピトープがムチンコア蛋白の数個のアミノ酸(PDTRP)であることを明かにし、更に本抗体に対する抗イディオタイプ抗体(Ab2)の作製に成功した。 7.成人T細胞白血病細胞の腫瘍関連抗原であるGD2ガングリオシドの発現はHTLV-1ウイルスのp40^<tax>を介したGM2/GD2合成酵素遺伝子の活性化によることを、同酵素遺伝子を単離することにより明らかにした。
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