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染色体imprintingと遺伝子不活性化の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 04152001
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

高木 信夫  北海道大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (20001852)

研究分担者 中島 登  北海道大学, 理学部, 講師 (00180290)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードマウス / X染色体 / 不活性化 / インプリンティング / 胚幹細胞
研究概要

1.Xist遺伝子のクローニング
15kbとされるcDNAの約8割をクローン化し、シーケンスも終了した。現在、5'領域のゲノミッククローンの分離に力を注いでいる。
2.Xist遺伝子がX染色体不活性化センター(Xic)に相当するか否かを検討するために、ECCx雌体細胞の系で不活性Xが活性化する過程でのXisT遺伝子の発現変化をRT-PCR法で調べている。再活性化には細胞融合後4-5日を要するがXistの発現もこれにほぼ並行して消失した。現在、in situ hybridization によって更に細かい点の解析を行っている。
3.Xistとは別にXicを分離するための実験材料として生殖細胞キメラ形成能の高いES細胞株の樹立を試みている。既に染色体転座を持つものも含め50余株の樹立に成功した。雄2株についてはキメラ形成能を調査し、いずれも生殖細胞に組み込まれることが明らかになった。
4.マウス雌胚発生では父由来のX染色体がまず胚体外部で不活性化し、次いで胚体部ではランダムな不活性化が起きる。この選択的な不活性化現象にはXicにあるimprintingが関与し、1-2日後imprintingが消えるためにランダムになると考えられていた。我々の樹立した雌型ES細胞6株を用いて培養下で胚様体を形成させX染色体の不活性化を起させる系で検討したところ30回の継代培養後にも胚体外部に当たる部分では父由来Xが不活性となりこのimprintingは従来想定されていた程には不安定なものではないこと、そしてこのimprintingに対する反応が組織によって違うらしことが明らとなった。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tada,T.& Takagi,N.: "Early development and X-chromosome inactivation in mouse perthenogenetic embryos" Molec.Reprod.Develop.31. 20-27 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Takagi,N.: "Variable patterns of X chromosome inactivation in neartetraploid ECxsomatic cell hybrid cells differentiated" Genetica.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Tada,T.,Tada,M.: "X chromosome retains the memory of its parental origin in murine embryonic stem cells." Development.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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