研究課題/領域番号 |
04152035
|
研究種目 |
がん特別研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木村 幹男 東京大学, 医科学研究所, 助手 (90114462)
|
研究分担者 |
片桐 拓也 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70126100)
松沢 昭雄 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (50012745)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1992年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
|
キーワード | lprcg / lpr / gld / ヘテロ接合 / 自己免疫 / DN細胞 / ホーミング |
研究概要 |
1.CBA-lprcg/+マウスとMRL-lprcg/+マウスとを作成し、それらのヘテロマウスにおける血清学的、組織学的検索を行い、対照とする正常マウスおよびホモマウスの場合と比較した。リンパ節腫脹、自己抗体、血中免疫複合体、糸球体腎炎などはCBA-lprcg/+マウスでは見られず、その点、CBA-+/+マウスと変わりはなかった。ところが、MRL-lprcg/+ではMRL-+/+と比して、有意なリンパ節腫脹が見られ、自己抗体や血中免疫複合体の増量、糸球体腎炎の出現などが見られた。但し、腫脹リンパ節を構成する細胞として、double-negative(DN)細胞は特別増えてはいなかった。2.lprcgはlpr遺伝子座にありながらgld遺伝子と相補性を有することが特徴である。我々は今までの骨髓移植とリンパ節移植を用いた研究から、lprcg/lprcgあるいはlprcg/+-gld/+の骨髓より生ずる悪性細胞的なDN細胞のリンパ節へのホーミング(あるいは転移)が、lprcg/lprcgリンパ節では可能であり、gld/gldリンパ節では不可能であることを明らかにしている。そこで今回、lprcg/+-gld/+のリンパ節はlprgcg/+-gld/+由来のDN細胞がホーミングする際にlprcg/lprcg型を示すか、gld/gld型を示すかの決定をすることを試みた。レシピエントとして(CBA-lprcg/lprcgXC3H-gld/gld)F_1マウスを用いた。レシピエント自身のリンパ節を除去してから実験群としてlprcg/+-gld/+リンパ節を移植した。対照群としてlprcg/lprcg、gld/gldあるいはlprcg/+由来のリンパ節を移植した。その結果、移植後約6ヶ月でのリンパ節重量はlprcg/+-gld/+で61.6mg、lprcg/lprcgで159.3mg、gld/gldでは萎縮が高度、lprcg/+で66.8mgであった。有意に腫脹したlprcg/+-gld/+リンパ節の細胞につき表面マーカーの検索を行ったところ、Thy-1;89.4%、CD4;33.5%、CD8;9.4%、B220;42.1%、CD44;50.6%、SIg;8.7%であり、DN細胞の存在が証明された。結局、lprcg/+-gld/+リンパ節は、このDN細胞の受容に関してlprcg/lprcg型であった。
|