研究課題/領域番号 |
04152037
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
滝口 雅文 東京大学, 医科学研究所, 助手 (00183450)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1992年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | ヒトマイナー組織適合抗原ペプチド / CTLクローン / HLAクラスI抗原 |
研究概要 |
1.ヒトマイナー組織適合(mH)抗原の腎培養細胞からの分離 昨年、HLA-B35拘束性、ヒトmH抗原特異的CTLクローンを用いて、このCTLクローンが認識するペプチドをB細胞株から分離することができた。このCTLクローンは腎移植患者の末梢血より樹立したので、これらのCTLクローンは腎細胞上のmH抗原を認識していると考えられる。そこでHLA-B35をもっている人から樹立した腎培養細胞を用いて、mH抗原ペプチドの分離を試みた結果、インターフェロンガンマーによってHLAクラスI抗原の発現を高めた腎細胞より、これらのCTLクローンが認識するmHペプチドを分離することができた。 2.HLA-B35結合抗原ペプチドの解析 CTLクローンが認識するmHペプチドを同定するステップとして、HLA-B35結合自己抗原ペプチドを解析した。抗体によって精製したHLA-B35抗原より酸処理法によってペプチドを分離し、これをさらにHPLCを用いて分離し、特異的なピークをアミノ酸解析した。HLA-B35に結合している自己抗原ペプチドは、9つのアミノ酸からなり、2番目にプロリン、9番目にサイロシンをアンカーとしてもっていることが明らかになった。CTLクローンが認識するmHペプチドも同様にこれらのアミノ酸をアンカーにもっている可能性があると考えられる。
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