研究課題/領域番号 |
04152061
|
研究種目 |
がん特別研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
志田 壽利 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (00144395)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1992年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
|
キーワード | HTLV-I / Rex / 細胞相同体 / クローニング |
研究概要 |
HTLV-IのRexは核や核小体に存在し、HTLV-I mRNAのスプライシングや核から細胞質への輸送の制御を行っている。RexのN末端に対する抗体で、Rexの感染していない細胞の核小体が染色されることから、Rexの相同体が存在することを予想した。 Rex相同体のcDNAをクローニングするために、この抗体をアフィニティー精製してから、λZapIIを用いたCV1細胞cDNAのライブラリーをスクリーニングした。80万個のプラークを調べたうち23個のポジティブなクローンを得た。 次に核小体への局在を調べるために、pSRαを改変したEukaryote expression vectorに上記クローンを全てsukloneした。CV-1細胞やHeLa細胞にトランスフェクション後、上記抗体を用いた蛍光抗体法によって調べたところ、1つのクローンが核小体を染めることを見い出した。このクローンの塩基配列を決定したところ、70Kda以上の蛋白質をコードしている不完全なcDNAであることがわかった。又RexのN末端とやや似たアミノ酸配列が2ヶ所見い出された。 Rexはcellular cofactorを共同して働いていると考えられている。そこで、Rexと機能的に関連していることを調べるために、Rexに対するTrans Dominant Inhibitionの性質を有するかどうか、23クローン全てについて調べた。その結果2クローンがRexの作用を昂進させた。現在、この現象を種々のレポーターを用して確認することを行っている。
|