研究課題/領域番号 |
04152076
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
平野 俊夫 大阪大学, 医学部, 教授 (40136718)
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研究分担者 |
改正 恒康 大阪大学, 医学部, 助手 (60224325)
松田 正 大阪大学, 医学部, 助手 (20212219)
中嶋 弘一 大阪大学, 医学部, 助教授 (00227787)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1992年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | インターロイキン6 / 多発性骨髄腫 / JunB / シグナル伝達 / 受容体 |
研究概要 |
1.IL-6シグナル伝達機構の解析 前年までに、IL-6によって誘導される初期応答遺伝子の一つであるJunB遺伝子プロモーターのIL-6応答領域(JRE-IL6)を決定し、JRE-IL6がEts結合部位とCREB/ATF結合領域を含んでいることを明かにした。本年度は、引き続きJRE-IL6活性化に至るIL-6シグナル伝達経路を詳細に解析した結果、このシグナル伝達経路には、C-キナーゼ、A-キナーゼ、Ras、Rafが全く関与せず未知のシグナル経路であることを明かにした。又、Ets結合部位に結合可能なDNA結合蛋白をコードするcDNA結合蛋白をコードするcDNAをIL-6反応細胞よりクローニングした。引き続き、このEts結合蛋白がIL-6シグナルによって実際に活性化されるか否かを検討中である。 2.IL-6受容体会合分子の解析 IL-6受容体は、分子量8万のα鎖と、シグナル伝達分子であるgp130によって構成されているが、我々は第三の分子が会合している可能性を示す結果を得た。引き続き、この第三分子の機能を解析中である。 3.IL-6遺伝子異常発現機構の解析 多発性骨髄腫患者より樹立した骨髄ストローマ細胞は、IL-6プロモーターをトランスに活性化しうる何らかの因子を有している。この因子をクローニングするためのモデル実験として、HTLV-1のTaxが実際にIL-6プロモーターをNF-κB結合部位を介して活性化することを明かにした。又、Tax遺伝子を100倍に希釈しても、IL-6プロモーター支配下のルシフェラーゼ遺伝子の発現が誘導されることを明かにした。現在、引き続きストローマ細胞由来トランスアクチベーター因子のクローニングを行っている。
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