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動的実験系(Scid-hu)開発による転移機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04152117
研究種目

がん特別研究

配分区分補助金
研究機関東海大学

研究代表者

垣生 園子  東海大学, 医・生体防御機構系・免疫, 教授 (30051618)

研究分担者 猪口 貞樹  東海大学, 医・外科学, 講師 (60160008)
猪子 英俊  東海大学, 医・移植学, 助教授 (10101932)
西村 孝司  東海大学, 医・生体防御機構系・免疫, 助教授 (30143001)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1992年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
キーワードホーミングレセプター / SCIDマウス / 接着分子 / VLA-4 / LFA-1 / 造血細胞
研究概要

本研究では、ヒト造血細胞をSCIDマウスのリンパ組織に移住させるモデルを開発することによりホーミング関連分子を明らかにし、癌転移機構解明の一助とすることを目的としている。本年度は、目的とする動的実験系を作製するため、SCIDマウスに移入したリンパ球系細胞の分布及び抗体による分布阻止を検討し、それに基づきヒト腫瘍細胞をホーミングさせるべく操作を加えた。
1)非照射SCIDマウスに移入したマウスT細胞及び胸線腫リンパ球は、胸腺、脾臓、リンパ節に分布することがflowcytometryによる解析で明らかとなった。その分布の割合は、抗VLA-4或いは抗LFA-1により約50%減少し、両分子がホーミングに関与することが判明した。なお、未熟型Bリンパ腫はリンパ系組織への分布が検出されなかった。一方、ヒト末梢血T及びB細胞或いはヒト腫瘍細胞(K562,HEL,HL60,Jurkat,Raji,Doudi)をi.v.及びi.p.投与し経時的に分布を検索したが、10週間目までにはリンパ系組織、肺、肝のいずれにも分布が認められなかった。末梢血及び腫瘍細胞は、K562(VL-3^-VLA-4^-LA-6^-LFA-1^-CD26^-CD45RA^-CD27^-CD29^-CD34^-VLA-5^+)を除いて少なくともLFA-1或いはVLA-4を発現しているので、ヒト接着分子はマウスの対応リガンドには結合しないと結論された。
2)接着分子のホーミング機能をさらに検討するためには、ホーミングしないヒト腫瘍細胞にマウスのそれら分子を発現させて、特定領域へ分布させる系が必要である。そこで、もっとも接着分子発現の少ないK562にマウスVLA-4と昨年単離したDPP1Vを発現させるため、VLA-4を構成しているα4とβ1及びDPP1VのcDNA各々に発現ヴェクター(BMG-neo)を連結したDNAを構築し、細胞内導入をした。今後これらトランスフェクタントをSCIDマウスに移入し、分布を検索する予定である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Nishimura: "Bispecific antibody-directed antitumor activity of human human CD4^+ helper/killer T cells induced by anti-CD3 monoclonal antibody plus interleukin 2" Jpn.J.Cancer Res.82. 1207-1210 (1991)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] T.Hibi: "Establishment of epithelial cell lines from human and mouse thymus immortalized by the 12S adenoviral Ela gene product." Thymus. 18. 155-167 (1991)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] T.Nishimura: "Human c-cebB-2 Proto-oncogene product as a target for bispecific-antibody-directed adoptive tumor immunotherapy" Int.J.Cancer. 50. 800-804 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Yanagita: "Natural cytotoxic T cells responsible for anti-CD3-induced cytotoxicity in mice." Immunol.Letters. 31. 137-142 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Takeuchi: "Perforin is expressed in CTL populations generated in vivo" Immunol.Letters. 31. 183-188 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Nakamura: "Large-scale culture system of human CD4^+6 helper/killer T cells for the application to adoptive tumour immunotherapy" Br.J.Cancer. 66. 20-26 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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