研究課題/領域番号 |
04152118
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研究種目 |
がん特別研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
糸川 秀治 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (60057304)
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研究分担者 |
塚越 茂 (財)癌研究会化学療法センター, 副所長 (60085644)
一柳 幸生 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (80218726)
竹谷 孝一 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (20120149)
糸川 秀治 東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (60057304)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1992年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 抗腫瘍活性物質 / 環状ヘキサペプチド / 構造活性相関 / 茜草根 / Rubia cordifolia / RA-VII / 抗腫瘍活性スクリーニング |
研究概要 |
抗腫瘍活性環状ヘキサペプチドRA-VIIは、すでに臨床の第I相試験を受けているが、本化合物に続く、より以上の活性化合物を得るために、種々の誘導体の作製を試みた。 RA系化合物には、18員環とこれに接するジフェニルエーテルを含む特異なイソジタイロシン構造を有する14員環が存在する。RA-VIIは、N-methyl-O-methyl-L-tyrosine3分子、およびD-alanine1分子、L-alanine2分子より構成されている。二つの環の中の一つは、Tyr-5とTyr-6をジアリルエーテル結合で結ぶ高度に歪みのかかったcis N-メチルアミド結合を有する14員環部分であり、さらにもう一つは、ペプチド結合のみで形成される18員環部分である。 まず、分子全体のコンフォメーションについては、種々検討したが、コンフォメーションと活性との関係については、結論を導くに至っていない。次に、構造活性相関を論ずるために、種々の誘導体を作製することを試みた。すなわち、14員環チロシン部(Tyr-6)の水酸基について種々の置換基を導入すること、2番目に18員環のAla-2の部分において2ヵ所、3番目にやはり18員環部のTyr-3の水酸基の部分において種々の置換基を導入した。結局、60種以上におよぶ誘導体について、活性との相関関係を考察した。現在までのところ、RA-VIIに匹敵する化合物は得られているが、それを越える化合物は得られていない。 またさらに、従来、天然からRA-I〜-Xまでの化合物が得られていたが、今回、RA-XIからRA-XVIまでの6種の化合物を単離・構造決定することができた。これらの化合物は、グルコース配糖体を含む新規物質であるが、強い活性が期待されている。
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