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台風9119号による都市ライフライン災害に対する住民・企業の対応に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04201129
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関広島大学

研究代表者

林 春男  広島大学, 総合科学部, 助教授 (20164949)

研究分担者 田中 重好  弘前大学, 人文学部, 助教授 (50155131)
卜蔵 建治  弘前大学, 農学部, 教授 (10003427)
浅野 照雄  広島工業大学, 工学部, 助教授 (10089790)
中山 隆弘  広島工業大学, 工学部, 教授 (90087974)
亀田 弘行  京都大学, 防災研究所, 教授 (80025949)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード都市災害 / ライフライン / 大規模停電 / 情報伝達 / 相互連関 / 災害情報システム / 住民不安 / 文明の島
研究概要

広島地区(2124名)及び弘前地区(928名)で共通のフォーマットを用いた住民への意識調査を行い以下のような結論を得た。(1)今回の調査では人口109万人の広島市、17万人の弘前市、さらに純農村である青森県平賀町を調査対象とした。人口規模では大きな差異がみられる広島・弘前両市の住民の間には、今回の台風を契機とするライフライン災害に対する対応には差異がみられなかった。しかし、平賀町と市部との差異は顕著なものであり、少なくとも人口100規模までの都市では都市型災害の様相及び防災対策に共通性が存在しうる。(2)被災住民のがまんには3日間という物理的上限が存在すること。(3)復旧に関する情報の提供のまずさが被災住民にとって最も不満であった。住民が求める情報と提供される情報との間には大きなギャップが存在し、情報伝達手段もマスメディア主体となるために、一方的な情報提示に過ぎなかった。こうした事実をもとに被災地域内での情報フロー・システム構築の必要性が議論された。
広島地区では中国電力をはじめとする各種行政機関及び指定公共機関を対象に台風9119号に対する危機対応についてヒヤリングを中心にして検討した。その結果、広島市の中央部が配電線の地中化事業が講師が完成していたために、他の地域とは違い停電期間がきわめて短く、広島市における「文明の島」として機能したことが明らかになった。こうした文明の島の存在によって、停電期間中であっても広島市民は「個人的生活」に関する不安は高かったものの、「社会的サービスの提供」に関する不安は低く、それが停電期間中に大きな社会的混乱がみられなかったことに貢献していることが議論された。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 林 春男: "台風9119号によるライフライン災害に対する広島市民の反応" 京都大学防災研究所年報. 35. 259-270 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 林 春男: "台風9119号によるライフライン災害にみられたライフライン系の相互連関と社会的影響" 京都大学防災研究所都市施設耐震システム研究センター研究報告. 6. 38-54 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 林 春男,福永 弘樹: "台風9119号にみられた都市型災害の様相" 地域安全学会第2回研究発表会論文集. 1-10 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 福永 弘樹,林 春男: "台風9119号によるライフライン災害に対する広島市民の対応" 地域安全学会第2回研究発表会論文集. 11-18 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 林 春男,田中 重好: "台風9119号に対する広島市民と弘前市民の対応ー地域差と共通性" 第11回自然災害科学会学術講演会要旨集. 55-56 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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