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地形による風の収束と局地的な豪雪

研究課題

研究課題/領域番号 04201202
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関弘前大学

研究代表者

力石 國男  弘前大学, 理学部, 助教授 (70038561)

研究分担者 道上 宗巳  弘前大学, 理学部, 助手 (70003332)
児玉 安正  弘前大学, 理学部, 助手 (30205421)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード豪雪 / 局地的な豪雪 / 風の収束
研究概要

わが国は温帯南部にあるにも拘らず世界的な多雪国家である。それは、シベリアからの寒気が日本海上で熱と水蒸気を供給され,脊梁山脈を越える時に水蒸気が凝結するためである。しかし,降雪は日本列島に一様に見られるわけではない。寒気によって発達する雪雲の高さが低いので,雪雲は地形の影響を受けやすく,降雪は局地性が非常に強くなっている。本研究では,降雪観測やデータ解析によって,日本の主要な豪雪地帯について降雪に対する地形の影響を詳細に調ベた。このうち観測による研究は現在進行中であるので,ここでは気象データの解析によって得られた結果を報告する。
(1)青森市の降雪は、気温が低く気温の鉛直勾配が大きい時に降雪量が多い。また、降雪量が増大するにつれて風のルートが一定方向に定まり、青森平野上空で風が収束するようになる。
(2)津軽平野では,北西風が吹き込む時にV字型の地形で風が収束するため,平野の中部や南部で局地的な大雪となる。
(3)石狩平野の内陸部でも,季節風が地形の作用によってV字型に吹き込む(収束する)時に,局地的な大雪となる。
(4)札幌市では弱い北西の季節風と石狩川を下る北東風が合流(収束)する時に,局地的に大雪となる。このタイプの降雪は,陸風が引金になっているので,深夜から早朝にかけての発生頻度が高い。
(5)新潟県の高田,長岡,十日町などでは,県の中部で弱い北西の節季風,南部で海岸沿いの南西風になった時に大雪となる。これも地形による風の収束が原因であると思われる。
(6)富山県の平野部では能登半島に吹き込む北西風と飛騨山脈に沿う南西風が合流した時に強い降雪が見られ,金沢では陸風(東風)と海上気団が沿岸部に局地前線を形成した時に,多量の降雪が見られる。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 力石 國男: "津軽地方の降雪機構" 東北の雪と生活. 7号. 11-16 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 力石 國男,山田 雅史: "高層気象データを用いた青森市の降雪量の予測式" 弘前大学理学部寒地気象実験室報告. 5号. 1-12 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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