• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

火砕流の流動機構とその到達範囲の予測に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04201231
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

橋本 晴行  九州大学, 工学部, 助教授 (70117216)

研究分担者 平野 宗夫  九州大学, 工学部, 教授 (50037850)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード火砕流 / 粒子流 / 粉体流 / 土石流 / 火山
研究概要

本研究は、乾燥した粒子流に関する実験を行い、その流下形態や抵抗則を調べるとともに、この結果を用いて火砕流のモデルを提案する。
まず、急勾配の開水路において、水路勾配、材料の粒径、水路低面粗度を種々変化させて粒子流を発生させた。この観察から、流下形態には2種類存在し、水路勾配が約30゚付近では層状タイプが、勾配が約40゚付近では分散タイプの流れが存在することが分った。これらは流砂量や粒径にも依存し、流砂量が大きく、粒径が小さくなると層状タイプの領域が増加し、分散タイプの流れが現われにくくなる。
次に、流速分布、表面速度、流速係数、輸送濃度を調べた。その結果粗面上では表面流速・摩擦速度比や流速係数は層厚・粒径比に対して増加するが、層厚・粒径比が100付近でそれらは一定となる。滑面方では表面流速・摩擦速度比、流速係数は、層厚・粒径比に対してはぼ一定となる。これは土石流の特性とよく類似していることが分った。
さらに、粗面上の層状流れについて、土石流に対して得られた粒子間応力式を用いて理論解析を行った。それは実験結果をよく説明することができた。
最後に、火砕流の流動モデルとして、火山ガス、水蒸気および微細土砂が高密度流体を形成し、これが粗粒な砂礫を輸送するものと考えた。上記の粒子流の成果を基にして、運動方程式、連続式を求め、1991年6月3日運仙において発生した火砕流について再現計算を行い、火砕流の到達距離の比較を行った。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 木藤 賢一,平野 宗夫,橋本 晴行: "急勾配水路における乾燥粉体流の特性" 水工学論文集. 37. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi