研究課題/領域番号 |
04201234
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
後藤 恵之輔 長崎大学, 工学部, 教授 (00037954)
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研究分担者 |
武政 剛弘 長崎大学, 地域共同研究センター, 助教授 (70039684)
棚橋 由彦 長崎大学, 工学部, 助教授 (80039685)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 自然災害 / 洪水 / 干ばつ / 防災教育 / 民話 / 現代民話 |
研究概要 |
昨年の科学研究費(自然災害の予測と防災力の総合的研究)の継続として研究を行った。本年度の研究実績は、次の通りである。 1)現地調査 民話に現れる全国各地(鹿児島、宮崎、島根、京都等)の自然災害地を訪ねて、現地調査及び資料館等での聞き取り調査を行った。その結果、現地で語り継がれている民話の題材箇所は、風化しており明確に確認できなかった。しかし、現地の人から得た民話やその地方の風習などを聞けたことは収穫であった。 2)アンケート調査 本年度は全国各市の教育委員会(634箇所)に自然災害に関する民話についてのアンケート調査を行い、309箇所からの回答を得た。その結果、災害を題材とした民話の質問では、洪水と干ばつの項目が全国で多かった。さらに、その地方で多発する災害(関東地方での落雷等)を民話に取り入れて伝承していることも確認できた。防災教育について、現代民話を創作して後世に伝承すると回答した人が5.6%あったことも特筆する事項である。 3)民話の収集、分析 アンケート調査から紹介された民話と「ふるさとの民話シリーズ」全47巻、(日本児童文学者協会編、偕成社、1990)の中から抽出した自然災害に関する民話を地域別、災害種類別に分類を行い、地域の特徴を考察し、その民話から汲み取られる自然災害に対する示唆・教訓に関する見解を示した。
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