研究課題/領域番号 |
04202102
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
須藤 隆一 東北大学, 工学部, 教授 (70109916)
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研究分担者 |
村上 昭彦 東京農工大学, 工学部, 教授 (20015043)
平田 彰 早稲田大学, 理工学部, 教授 (00063610)
羽野 忠 大分大学, 工学部, 教授 (80038067)
野池 達也 東北大学, 工学部, 教授 (90005398)
今井 弘 北海道大学, 工学部, 助教授 (70001211)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 小規模排水処理 / 地域特性 / 維持管理技術 / 処理性能 / 費用関数 / エキスパートシステム / 階層分析法 / データベース |
研究概要 |
小規模排水処理方式には様々な異なる特徴を持つ方式があるため、地域の特性と意志決定者の意向とが合致する方式を合理的に選定することは因難なことである。そこで、小規模の集落からなる地域の特性に応じて排水処理方式を選択する際の意志決定支援システムとしてパソコン上で作動する階層分析(AHP)を組み込んだ対話型小規模排水処理方式選択システムを開発した。 処理方式を選定する際に重要な評価基準(1次レベル)の要素として、処理性能、建設費用、維持管理、環境影響を取り上げた。さらに、2次レベルの評価基準として、処理性能についてはBOD除去率、N除去率、P除去率、SS除去率を項目要素とした((すなわち、処理性能は、これらの除去率によって評価される)。維持管理については、維持管理費用(発生汚泥の処理費用、電気代など)と維持管理技術の難易度をさらに、環境影響については、騒音、臭気、ハエ・カ等の発生を項目要素とした。 システムの内容は、まず利用者は対象とする地域の人口、気象条件、地形地質に関する基本的なデータを入力する。ついで、地域に関する数値化が因難な情報(水質改善の必要性や経済的な基盤など)や地域住民や個人の考え方を総合して、小規模排水処理方式の選定に係わる各評価基準の重みづけを対話形式で一対比較により決定する。また、入力した基本データに基づいて処理性能や建設費用、維持管理費用などが計算され、データベース化される。利用者が各代替案の一対比較を行う際には、ディスプレイに表示されたこれらの各処理方式のデータや専門家の意見を参考にすることができる。そして、これらの重みづけ計算結果を総合して、各処理方式の総合重要度の順位付けを表示する。 本システムによって、地域特性と排水処理特性の両者の特徴を十分に考慮した、適正な排水処理システムの構築が容易に可能となった。
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