研究課題/領域番号 |
04202104
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
四ッ柳 隆夫 東北大学, 工学部, 教授 (00001199)
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研究分担者 |
森口 祐一 国立環境研究所, 研究員 (30157888)
大橋 力 文部省, 放送教育開発センター, 教授 (90015652)
前田 瑞夫 九州大学, 工学部, 助教授 (10165657)
松下 秀鶴 静岡県立大学, 生活科学研究科, 教授 (30124407)
二瓶 好正 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10011016)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1992年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
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キーワード | 都市環境 / 浮遊粒子状物質 / 発生源探索 / 多環芳香族炭化水素 / 免疫変調物質 / 情報環境 / 予測モデル / 個人曝露量 |
研究概要 |
都市の巨大化、広域化、高密度化に伴い、人間の活動の場として人工空間の比重が大きくなってきた。都市住民が一日の大部分を過ごす屋内空間は、都市が大気とは異なった空気をもっており、個人の被曝と直接係わる性格を持っている。従って、そこでは特に良質で信頼性の高い生活環境を維持する必要がある。こため、健康に影響を与える可能性のある汚染物質やその環境の健全性を評価する指標となる物質に着目し、主として空気と音に関連する対象に的を絞って多角的に検討してきた。特に、浮遊粒子状物質に着目し、(1)電子戦マイクロアナライザーを用いて個別の粒子の元素組成を測定してクラスター解析を行ってそれらの起源を解明する方法、(2)新しく開発した高性能高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いる空気環境の健全性指標物質(超微量金属成分:バナジウム、ニッケル)の評価法、(3)HPLC及びパーソナルモニタを含む化学的精密計測評価法を用いる発ガン物質・変異原物質(多環芳香族炭化水素およびそのニトロ誘導体)群および(4)ガス状有害物質(ホルマリン等)群のモニタリング法、(5)微粒子状物質の免疫学・生物学的評価法、等の可能性を検討し多くの成分に関し実用化の見通しをつけた。それらを駆使して総合的に都市人工空間のデータ集積を行った。フィールドとしては、地下鉄構内、地下街、地下駐車場、一般屋内を対象として評法の性能を評価した。最終的に、健康影響サーベイランスシステムとしての機能・能力を評価した。また、これらのデータの集積の進行とと共に、(6)発生源から個人被曝に至るプロセスのシミュレーションを行った。また、音環境に関しては、聴覚のほかに視覚を通しての影響が大きいことをに着目し、(7)非侵襲、非拘束の状態で脳の活性への影響を計測評価する手法を開発した、これらの成果に基づいて、都市人工空間の健康影響評価システムのあり方と今後の研究方向について提言を行った。
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