研究課題/領域番号 |
04202120
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
加藤 憲二 信州大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (70169499)
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研究分担者 |
高田 香 長野県短大, 家政学科, 助手 (50182332)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | バクテリア / 有機物 / 分解 / ベントス(底生動物) / 摂食 / 底泥(mud,sediment) |
研究概要 |
水生貧毛類は、富栄養水域で高い現存量を示すベントスのひとつである。しかもその多くは、底泥を餌とし泥の中で一生過ごすことから、底泥における有機物分解のメカニズムを知る上で重要な存在である。またベントスの摂食が、底泥中のバクテリア数や、バクテリア相に変化を与えることも指摘されていることから、水生貧毛類の摂食を測定することは、水生貧毛類自身による有機物分解能と、バクテリアを摂食することによるバクテリア相への影響を知る手がかりになる。水生貧毛類の摂食速度は、これまでの研究では、餌の減少量や摂食-排泄時間から間接的に推定されてきた。我々は今回、蛍光ビーズと画像解析装置を用いる新しい方法を提案した。蛍光ビーズが摂食速度の測定に有用であることは、おもに原生動物を用いた研究において、これまで報告されている。摂食されたビーズが蛍光顕微鏡下で直接観察できることが大きな利点であるが、今回の研究により原生動物よりも外皮の厚い水生貧毛類においても、取り込まれたビーズを容易に確認することができた。また画像解析装置を用いた測定は、ビーズの重なりを補正するために事前に補正係数を算出することが必須であるが、どこに取り込まれているかを肉眼で確認しながら、しかも短時間で自動計数することが可能となった。バクテリアへの応用については、染色による蛍光が弱いなどなお問題点があるが、自動計測への可能性は開かれたといえよう。
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