研究課題/領域番号 |
04202121
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
只木 良也 名古屋大学, 農学部, 教授 (30126685)
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研究分担者 |
岡田 光正 広島大学, 工学部, 教授 (70124336)
沖野 外輝夫 信州大学, 理学部, 教授 (50020681)
青木 淳一 横浜国立大学, 環境科学センター, 教授 (00092635)
大沢 雅彦 千葉大学, 理学部, 助教授 (80092477)
大松 繁 徳島大学, 工学部, 教授 (30035662)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1992年度: 13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
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キーワード | 遠隔計測 / 景域 / 生物指標 / 生態遷移 / 都市生態系 / 都市化 / 都市生物相 / 緑地計画 |
研究概要 |
この研究班の研究目的は、広域都市圏を対象にその生態系の変遷過程を、遠隔計測データや植生・動物の分布と挙動等に基づいて空間的・時系列的に把握し、生態系変化のパターン・要因・方向と生態系の質や量の安定性などを解析するとともに、都市圏における望ましい生態系のあり方を立地条件・生物・人間の諸側面から探り、「都市の中の自然」創出のための生態環境計画・管理手法の策定を目指すことにあり、平成2年度から3年間研究が続けられ、本年度はそのまとめの年であった。 1)リモートセンシングによって、東京都多摩市を例に生態系および景域構造の時系列的変化をマクロに把握し、景域構造変化の将来を予測した。2)都市化が森林植生の組成・構造・動態におよぼす影響および都市域の森林群落の特性を解析し、また、都市・農村の接点領域において、保全対象残存林の分布実態の調査から、セミマクロの空間計画への可能性を示した。3)主として樹木を指標として環境変化の測定、並びに過去の資料を解析して、都市化による生物相と環境の長期変化を明らかにした。また、都市の動物相の変化と侵入種の起源を探索し、都市化が鳥相と繁殖生態に及ぼす影響を追及した。4)都市圏の水域生態系の水質並びに生物特性、機能と構造の変化を明らかにし、生態系としての水域の回復・管理維持手法を検討した。5)この研究を通して、都市における(1)「グリーン・ミニマム」、(2)植物動物の望ましい管理と指標生物によるモニタリング、(3)水辺生態系の維持管理のための環境計画等について明らかにし、その方策を検討した。 今回の研究を土台とした次のステップとして、より具体的な「人口集中域における望ましい自然・緑地生態系の維持管理」を研究テーマとする必要がある。
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