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沿岸生態系への負荷低減のための海水中からの生物学的リン除去

研究課題

研究課題/領域番号 04202203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

今井 弘  北海道大学, 工学部, 助教授 (70001211)

研究分担者 敦賀 英男  北海道大学, 工学部, 助手 (60001301)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード海水 / リン / 海水活性汚泥 / 嫌気,好気 / 金属イオン / 硫酸還元菌
研究概要

海水中からのリンの生物学的除去に関し、嫌気、好気海水活性汚泥を用いてリン酸除去の実験を行ない以下の結果を得た。
1.海水中からリン(P)と共役的に除去される金属イオンは、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ナトリウム(Na)、汚泥固体中の含有量(モル数)の増加分を△とすると、△K/△P=0.394,△Mg/△P=0.27,△Ca/△P=0.07,△Na/△P=0.082を得た。カリウムについては淡水活性汚泥による除去量(△K/△P=0.162)よりも多いことが分かった。
2.初期嫌気時間を7h、10hの2種類について検討したところ、硫酸還元菌数は前者では6.1x10^3CFU/gMLVSS,後者では2.6x10^4CFU/gMLVSS、除去リンPremは初期嫌気時間7hでは7.2mg-P/L-vessel,10hでは0.76mgP/L-vesselとなり、硫酸還元菌数が多いと、リン除去量は低下する傾向がみられた。
3.サイクル内の平均酸化還元電位は、初期嫌気時間7hの方が10hよりも高く、上記のように硫酸還元菌数が少なく、リンの除去量は多い。嫌気時間7h一定で、曝気速度を変えた場合も、0.25vvmの方が、0.15vvmよりも硫酸還元菌数が少なく、リンの除去量は多い。上記2.の結果と合わせてまとめると、嫌気時間は7h程度、曝気速度は0.25vvmが海水中からのリン除去に最適であると結論した。
4.硝酸イオンの影響については、10mg-N/Lをサイクル初期に有機物とともに添加すると、リン酸除去はゼロになるが、有機物添加後2h経って硝酸イオンを同量添加すると、硝酸イオン無添加の場合と同じリン除去が可能であり、硝酸イオンを含む排水からのリン除去における排水添加方法の指針が得られた。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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