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本邦を通過する酸性大気質の収支

研究課題

研究課題/領域番号 04202225
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

金森 暢子  名古屋大学, 水圏科学研究所, 助教授 (70022572)

研究分担者 金森 悟  名古屋大学, 名誉教授 (00022541)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード大気エアロゾル / 酸性大気質 / 硫酸 / 硝酸 / 全沈着量 / 越境汚染
研究概要

1)1991年に行なった若狹湾の白木は、北方からわが国に流入する酸性大気質の量を監視するのに最も重要な観測点であるが、この地点だけでは充分日本海から到着する大気質を代表できるかを確めるために、若狹湾内にさらに4点(浦底,竹波,宮留,小黒飯)の観測点を設け、連続観測を行なった結果、これらは非常に近い値を示し、白木における観測値が代表値として用いる事ができる事が明らかになった。
2)日本海側からわが国に流入した酸性大気質のほゞ全量が海岸から約70Km以内に沈着する事は観測事実であるが、その桟構を本研究の結果からだけでは断定する事はできなかった。然し、海岸から約70Kmの地点では雨量,濃度の両方が低下し、その結果、全沈着量が極小になる。白木とより内陸の湖北の大気エアロゾルの粒径分布を比較すると、湖北では海塩核(4〜5μm)に相当する粒径部分がほゞ完全に消失している事があり、また、大気境界層付近の八方尾屋(1850m)での観測においても同様なことが得られた。また、八方屋根の全沈着量中のSO^<2->_4,NO^-_3等は白木の観測値に近いことから、日本海側から到着するエアロゾル中海塩粒子等は急速に沈着するが、粒子が小さいか気体状の酸性物質は、高所へ運ばれて、大気境界層より高所を輸送され、雨水の組成を大きく支配していることが明らかになった。日本海上における高度別の試料の観測の必要性、重要性が明らかになった。
3)1991年から1992年に行なった観測のまとめとして、日本海側から流入し、本邦に沈着する量は、硫酸が約20万トン,硝酸が約10万トンで、韓国,中国内での発生量の数%〜10%であるという結果を得た。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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