研究課題/領域番号 |
04202251
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
海野 和三郎 近畿大学, 理工学総合研究所, 教授 (30011414)
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研究分担者 |
木口 勝義 近畿大学, 理工学総合研究所, 助教授 (80153071)
湯浅 学 近畿大学, 理工学総合研究所, 助教授 (80158328)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 地球冷房 / 力学モデリング / 主成分解析 / フラクタル次元 / ソーラーポンド / 海洋大循環 |
研究概要 |
1.地球冷房の機構 太陽エネルギーを吸収し熱輻射を放出するバランスで温度がきまるから、アルベドの増加、温室効果の削減、断熱温度勾配の低下にかかわるすべてのプロセスが冷却作用をするが、熱帯雨林と北極海において典型的な地球冷房機溝が実現する。特に北極海における太陽池効果を述べた。 2.地球温暖化の力学モデリングの基礎的方法 主成分解析を主に用いて地球環境の力学モデリングを行う方法について述べた。問題とする時間尺度の移動平均を扱う。短かい時間尺度の非線形結合をくり込むために、変動振幅を変量にとる。力学系として特性を明らかにするため時間微分も変量とする。再度主成分解析法によりメカニズムをさぐる。不完全データも利用できる解析法を堤唱した。 3.時系列データの次元沢定のスケール作り カオスのフラクタル次元の決定はノイズが加わると困難になる。人工的な次元のわかったデータに対し、ノイズの量を加減して次元決定を行うことを誠みた。これを一程のスケールとして用いることができる。 4.多孔質ソーラーポンドの物理 ソーラーポンドは南の国々に有利な無公害エネルギー装置として注目される。テクノロジーなしの特続可能な発展はあり得ないので、環境に関連するテクノロジーとして提唱した。提案は人工芝を重ねて対流を阻止するという簡単なことである。ソーラーポンドは地球太陽系の一増モデルとして理論的に興味のあるものであることがわかった。北極海に応用し、深海海洋大循環のドライブをしているものと考えられる。古生代末の深海酵素欠乏状態の説明もその線で説明できるかもしれない。
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