研究課題/領域番号 |
04203121
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松尾 拓 九州大学, 工学部, 教授 (30037725)
|
研究分担者 |
松原 覚衛 山口大学, 工学部, 教授 (30025986)
吉田 邦夫 東京大学, 工学部, 教授 (70010808)
米山 宏 大阪大学, 工学部, 教授 (80029082)
梅野 正義 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (90023077)
竹原 善一郎 京都大学, 工学部, 教授 (00025892)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
|
キーワード | 燃料電池 / 太陽電池 / 熱化学的水素生産 / 人工光合成 / 熱直接発電 / エネルギー変換 / 新素材 / 熱の有効利用 |
研究概要 |
本計画の最終年度を迎えて問題が煮詰められ、つぎに示すように材料性能の飛躍的向上や画期的製造プロセスなどの際立った成果が挙げられた。 1。燃料電池班では電池内の熱分布解析の成功と熱応力の緩和を可能にする新型電解質の開発ならびに気相電解析出による高性能薄膜電解質作成法の発明があった。 2。太陽電池班ではGaAs/Si積層などによるタンデム方式を用いて太陽光のスペクトルを分割使用する事により、変換効率30%に近い高性能発電素子の開発に成功した。 3。人工光合成班は半導体系の薄膜状光触媒を用いて、二酸化炭素の還元によるメタノール、メタンへの転化および水から酸素と水素を発生させる水の完全分解反応を可能にした。 4。熱化学変換班では熱化学サイクルによる水から水素への転化反応を連続操作で運転する事に成功し、反応装置開発のための耐食材料ならびに高温での水素分離膜材料について格段の進歩があった。 5。熱・電気直接変換班では鉄シリサイドの超微粒子をプラズマ処理する事により、大幅の出力特性向上が可能になると共に、実用化のために熱電素子の要素モデル実験が行われた。 総括的に見ると触媒活性・耐食性・発電性能など各班の変換技術進展の鍵となった項目がnmレベルに近い超ミクロ構造の制御と言う共通点をもち、「構造と機能」の分野で学際研究の新領域が開拓された。
|