研究課題/領域番号 |
04204008
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
赤池 敏宏 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (30101207)
|
研究分担者 |
井街 宏 東京大学, 医学部, 助教授 (10010076)
関口 清俊 大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 病因病態部, 部長 (50187845)
野一色 泰晴 横浜市立大学, 医学部, 講師 (60033263)
出月 康夫 東京大学, 医学部, 教授 (60081717)
中村 敏一 九州大学, 理学部, 教授 (00049397)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1992年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
|
キーワード | ハイブリッド人工臓器 / 人工肝臓 / 人工血管 / 人工基質 / 細胞接着因子 / 細胞増殖因子 / 組織形成 |
研究概要 |
ハイブリッド人工臓器を開発するためには、生体外(in vitro)において細胞の組織化を制御し、機能発現性と長期生存性の高い培養システムを確立することが重要である。この目的を実現するためには細胞と接着基質(細胞外マトリックス又はそのモデル材料)の間の相互作用を制御し、これと細胞-細胞間相互作用、細胞-増殖因子相互作用の強さとバランスさせることが重要である。本研究では、主として肝臓と血管の組織形成に着目した。赤池らは、既に前年度までに開発してきた肝細胞特異的な人工基質(PVLA)を用いて、肝実質細胞と非実質細胞との混合培養をおこない上皮細胞増殖因子の添加をおこなうことなく生体内肝組織に類似した三次元組織構築を形成させることに成功した。又この形成因子が非実質細胞から分泌されるタンパク質性の因子であることを見出した。中村らは既に発見した肝細胞増殖因子(CHGF)が肝再生因子、腎再生因子として機能することを実証し、HGFが細胞増殖を促進するだけではなく多くの臓器の形態形成を誘導する因子であることを見出した。野一色らは人工血管の埋込み後の新生内膜化を促進する方法として種々の自家組織片を繊維素材に播種後移植する方法を開発し、生体内増殖因子の産生機構をうまく利用することに成功した。関口らは遺伝子組替法を利用して各種の細胞接着因子の分子認識メカニズムの解明と一分子内に複数種の活性ドメインの導入に成功した。他の研究グループもハイブリッド人工臓器の設計に関わる重要な知見を明らかにした。
|