研究課題/領域番号 |
04205039
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
猪飼 篤 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (50011713)
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研究分担者 |
長田 俊哉 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (00201997)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ワクチン / ペプチドワクチン / 抗原提示 / α2-マクログロブリン / ハイブリッドワクチン |
研究概要 |
接種されたワクチンが感染防御に有効な抗体を誘導するためには、第一に抗原提示細胞に取り込まれる必要がある。現行のワクチンは抗原提示細胞に非特異的な方法で取り込まれていると考えられる。しかし、今後の開発が大いに期待されているペプチドワクチンやサブユニットワクチンは、抗原提示細胞に取り込まれ難く、十分な抗体産生を促す事が出来ない。本研究では、これらのペプチド等に、抗原提示細胞に受容体を持つタンパク質を担体としてハイブリッドさせることにより、高い取り込み効率を実現して、結果として高い抗体産生を促すことに成功した。この実験は、以前に当研究室で行った培養細胞レベルでの実験を、動物実験として拡張したものであり、人体への接種を目標としたワクチンの開発に一歩近づいたものである。今年度の研究では、担体タンパク質して、α2-マクログロブリンを用い、抗原としては酵母シトクロムCとHIVウイルス外被タンパク質の一部と同じアミノ酸配列をもつ人工ペプチドを用いた。実験動物としてはマウスを使った。一定量の抗原を含むハイブリッドワクチンを3週間毎にマウスに接種し、接種後2週間で採血した。採血した血液中に生じている抗原特異的抗体の量をELISA(酵素免疫法)により定量した。抗原をそのまま与えたのでは、シトロムCおよび人工HIV類似ペプチドともに抗原を誘導することはなかったが、α2-マクログロブリンとの複合体として与えた場合は、抗原をフロイントアジュバントとともに投与した場合と同定度の抗体産生がみられた。フロイントアジュバントは人体には有毒である事を考えると、人体に固有のタンパク質を担体とした本研究の方法は、高機能性でクリーンなワクチンとした将来性が期待される事が判明した。
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