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耐熱性高分子の高圧重合-成形法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 04205041
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

今井 淑夫  東京工業大学, 工学部, 教授 (50016557)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード高圧重合-成形 / 高圧重縮合 / ポリイミド / ポリベンゾオキサゾール
研究概要

まず,溶融成形性のある脂肪族-芳香族ポリイミドの高圧重縮合による合成である。オキシジフタル酸と脂肪族ジアミンから得られる塩を250-600 MPa,140-330℃で3-30時間反応させたところ,この高圧重縮合は水の脱離を伴って急速に進行し,3時間以内にほぼ終了し,高分子量のポリイミドを容易に生成することを見出した。得られるポリイミドは,多くの場合に重縮合とともに結晶化を伴うために,淡黄色,不透明の固体であった。引き続いて,融点が300℃以上の難加工性のポリイミドの合成を行った。2,5-ビス(エトキシカルボニル)テレフタル酸と脂肪族ジアミンの塩の高圧重縮合を高圧下に260℃で行ったところ,生成するポリイミドの融点よりも低い反応温度にもかかわらず3時間程度で重縮合がほぼ終了し,高分子量のポリイミドが得られることがわかった。さらに,2,5-ビス(エトキシカルボニル)テレフタル酸とビス(4-アミノフェニル)エーテルの塩の高圧重縮合を試み,高結晶性のポリイミドが得られることを見出している。
つぎは,高圧環化重縮合によるポリベンゾオキサゾールの合成である。3,3'-ジヒドロキシベンジジンと脂肪族ジニトリルを,150-650 MPa,250-320℃で3-15時間,高圧重縮合させることにより,アンモニアの脱離を伴って中程度の分子量をもつ脂肪族ポリベンゾオキサゾールを生成することを見出した。ここで,3-3'ジヒドロキシベンジジンの代りにその塩酸塩を用いると,脂肪族ジニトリルとの高圧重縮合は塩化アンモニウムの脱離を伴って一層容易に進行し,高分子量のポリベンゾオキサゾールが生成することがわかった。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kazuo Itoya: "High Pressure Solid-State Synthesis of Poly(p-pheny lene-1,2,4-oxadiazole)through 1,3-Dipolar Cycloaddition Polymerization of p-Cyanobenzonitrile N-oxide" Polymer Journal. 24. 979-985 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 今井 淑夫: "耐熱性高分子の高圧重合-同時成形法" 機能材料. 12(12). 32-39 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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