研究課題/領域番号 |
04205127
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
塩谷 繁雄 東京工科大学, 工学部, 教授 (20013451)
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研究分担者 |
山元 明 東京工科大学, 工学部, 教授 (00247298)
前田 甫 東京工科大学, 工学部, 教授 (00192328)
石橋 新一郎 東京工科大学, 工学部, 教授 (10087223)
三田 陽 東京工科大学, 工学部, 教授 (20200040)
丸山 亨 東京工科大学, 工学部, 教授 (90192351)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | II-VI化合物 / 超格子 / ZnSe / エピタキシャル成長 / X線回折 / 光物性 / ルミネッセンス |
研究概要 |
短波長可視光領域で動作する光・電子デバイス、特に半導体レーザーを開発するための基礎となる高い量子閉込め効果を示すII-VI化合物半導体超格子をMBE成長法により作製することを目的とする。これに対する有力な候補として、ZnSeとそれよりバンドギャップの大きいlla-Vlb化合物のMgSeとの組合せによる多重量子井戸構造超格子を取り上げ、その作製を試み、結晶学的・光物性的評価を行った。 GaAs(100)基板上に第1層ZnSe、第2層MgSeまたはZnMgSe、第3層ZnSeから成る3層構造を成長させた。最適基盤温度は380℃であった。 X線回折測定により、MgSeは岩塩型、ZnMgSeは閃亜鉛鉱型であることがわかった。ZnMgSeのX線ロッキングカーブの半値幅は450″で、結晶性は極めてよいことがわかった。第2層ZnMgSeのものの光ルミネッセンスのスペクトルにはZnSeの自由・束縛励起子およびドナー・アクセプター対による発光線の他、ZnMgSeに起因する発光が3.1eV付近に観測された。これよりバンドギャップはその程度、Mgの全陽イオンに対する比は0.35程度と見積られる。次いで60層の繰り返しをもつ(ZnSe/ZnMgSe)_nの多重量子井戸超格層を成長させた。ZnSe井戸およびZnMgSeバリヤーの厚さはいずれも3nmである。GaAs基板をエッチングで除去し吸収スペクトルを測定した。12Kで、2.9eVにピークをもち、吸収係数3×10^4cm^<-1>程度の励起子吸収が観測された。温度上昇と共にこのピークは少し低エネルギー側にシフトし、常温まで明瞭に観測された。これよりこの励起子の結合エネルギーはバルクのZnSeのそれ(21meV)よりかなり大きいと推定され、この励起子はZnSe量子井戸に閉じ込められており、二次元的になっていることを示すものとみなされる。
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