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C_<60>類固体の物性研究

研究課題

研究課題/領域番号 04205132
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

丸山 有成  岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (40013479)

研究分担者 稲辺 保  北海道大学, 理学部, 助教授 (20168412)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード炭素クラスター / C_<60> / 単結晶 / 電荷移動度 / 導電性 / 超伝導 / 熱電能
研究概要

本年度の主な成果を以下にまとめる。
1)気相法によるC_<60>単結晶の作製
従来からの溶液法による単結晶に加えて、より良質な単結晶を気相から成長させるために、まず特殊な電気炉を作製し、それによって物性測定に使用できる単結晶を得ることができるようになった。
2)単結晶C_<60>を用いての電荷移動度の測定
溶液法単結晶について、パルス光励起による電荷移動度の測定を行った。正孔に対してその移動度の温度依存性を測定した結果、分子の回転状態(固体中での)に依存した変化が得られた。気相成長単結晶についても測定中である。
3)ナトリウムあるいはセシウムをドープしたC_<60>単結晶の導電性
これまでその物性が明らかになっていない標記のドーピング結晶について抵抗率及び熱電能の測定を行った。ナトリウムの場合は室温から約200Kまでの間は金属的振舞を示すが、それ以下の温度では絶縁的振舞を示す。これは、2Na_3C_<60>→Na_2C_<60>+Na_4C_<60>なる不斉化反応が生ずるためと思われる。一方、セシウムでは、むしろ低温域(100K以下)で金属相の安定化がみられた。より詳しい研究が必要である。
4)C_<70>へのドーピングについて
C_<70>(高純度)粉末に、カリウム又はルビジウムをドープしてSQUIDによる磁化率の温度依存性を測定した。ドーピング条件をいろいろ変化させても、2K以上の温度で超伝導の存在は認められなかった。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 緒方 啓典: "Charge Transport and Superconducting Transitions in C_<60> Single Crystals and Thin Films with Rubidium" Jpn.J.Appl.Phys.31. 166-168 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 丸山 有成: "Novel Molecular System C_<60>:Fullerite and Fullerides" Mol.Cryst.Lig.Cryst.218. 297-298 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 稲辺 保: "Electronic Structure of Alkali Metal Doped C_<60> Derived from Thermoelectric Power Measurements" Phys.Rev.Lett.69. 3797-3800 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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