研究課題/領域番号 |
04208105
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
杉山 達夫 名古屋大学, 農学部, 教授 (50023453)
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研究分担者 |
小林 絋一 東京大学, 原子力研究総合センター, 助教授 (70108637)
中村 俊夫 名古屋大学, 年代測定資料研究センター, 助教授 (10135387)
今村 峯雄 東京大学, 原子核研究所, 助教授 (10011701)
南川 雅男 三菱化成生命科学研究所, 生物社会地球科学研究室, 室長
小城 春雄 北海道大学, 水産学部, 助教授 (70113537)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1992年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 安定同位体 / δ ^<13>C値 / δ ^<15>N値 / 先史モンゴロイド / コラーゲン / 14C年代測定 / 加速器質量分析 / 食生解析 |
研究概要 |
1.安定炭素・窒素同位体( ^<13>C・ ^<15>N)による食性解析 (1)メキシコ市テオティワカン遺跡出土人骨のδ ^<13>の値は彼らが典型的なC_4植物栽培農耕民であることを示した。また、2千5百年から3千年前のペルー高地人骨も一部はC_4植物を食していたとの結果を得た。 (2)南アメリカ南端のフェゴ諸島の先史人骨のδ ^<13>Cとδ ^<15>N値のパターンは縄文人のそれに近いものであった。 (3)北半球と南半球の大気CO_2δ ^<13>C値に偏向があるために、中南米地域の植物試料のδ ^<13>C値は北半球のそれに比べて低いことが予想されたが、両者に有意の差は認められなかった。 (4)化石燃料消費の増大によるトウモロコシ、ソルガム種子のδ ^<13>C値の影響を調べた。その結果、最近20年間に十勝の種子ではδ ^<13>C値に約1‰低下が見られたが、広島では年度による変動が大きく一定の影響は見られなかった。 (5)南極海周辺海域において採取したミンククジラの安定同位体比は極めて低く、低次の餌生物、すなわち、南極オキアミを主餌生物としていることが示唆された。また。マダラシロハラミズナギドリの北太平洋における季節的分布移動様式を明かにした。 2.出土人・獣骨の年代測定 (1)先史モンゴロイドの残した人骨、獣骨、歯なドの少量の化石からコラーゲンを単離し、加速器質量分析法によりそれらの年代測定を直接行う方法を確立した。 (2)骨化石について、国内の約100試料、国外の約50試料、ならびに内外の環境解析に約100試料について ^<14>C年代測定を行い、先史モンゴロイド集団の拡散過程とその間の自然環境の解析をした。
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