研究課題/領域番号 |
04208111
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
小山 修三 国立民族学博物館, 第四研究部, 教授 (70111086)
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研究分担者 |
佐川 正敏 奈良国立文化財研究所, 平城宮跡発掘調査部, 研究員 (40170625)
山浦 清 立教大学, 文学部, 助教授 (50111589)
関 雄二 東京大学, 統合研究資料館, 助手 (50163093)
大貫 良夫 東京大学, 教養学部, 教授 (00126012)
岡田 宏明 北海道大学, 文学部, 教授 (50002283)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1992年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 先史モンゴロイド / 初期拡散 / 寒冷気候 / 遺跡分布 / 障害物 / 航海 / 環境条件 / データベース |
研究概要 |
本研究は新・旧大陸においてモンゴロイドがどの年代にどう拡散していったかの動きを知るために、東アジア、オセアニア、東南アジア、北アジア、北アメリカ、南アメリカ地域の考古学者を班員および公募研究員として組識し、各地域での最近の考古学遺跡情報の収集を行った。これにより、モンゴロイドの初期拡散の巨視的な様相の把握が可能になった。モンゴロイドは極北の地から太平洋の島まで、ほぼ地球上のすべての場所に拡散をはたしているが、そのために克服すべき障害となったのは寒さと海だった。その適応については、寒さは火の活用と衣服、住居の充実だった海洋は船と航海術が必要だった。極北地は3万年前までに、海はおくれて4000年前に拡散を終わっている。 各地域からのデータ量から遺跡の分布は調査の精度により地域格差のあることが明らかになった。ある遺跡は年代によって地形・植生・動物相などの自然条件が変化し、それによって特殊な分布状態を示すようになる。しかし地域によっては考古学の調査がすすまず遺跡の全く見つかっていない空白が生じる。そのような地域の中にモデル区をもうけその地の考古学情報をできるだけ集積し地理など他の班の情報を加えて遺跡のできる条件を検討し、その地にその時代の遺跡があるかどうかを推測する作業を進めている。 本研究の班員は5月、1月の定例のシンポジウム、11月の国際シンポジウムにおいて活発な発表を行い、注目を溶びた。また、班員は単行本や雑誌に論文を発表している。それらの成果を集め、総合的な論文集の出版を計画中である。
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