研究課題/領域番号 |
04208211
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
小疇 尚 明治大学, 文学部, 教授 (10061897)
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研究分担者 |
叶内 敦子 明治大学, 文学部, 非常勤講師
杉原 重夫 明治大学, 文学部, 教授 (90061978)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 氷河作用 / 氷河堆積物 / 氷河前進期 / 立山火山 / テフラ / 湿原 / 花粉分析 / ボーリング |
研究概要 |
1.立山火山の噴出物と氷河堆積物の分布と層序を調査し、次のような知見が得られた。 (1)立山火山第2期の火砕流堆積物をおおって広範囲に氷河堆積物が分布し、立山カルデラ形成後に氷河が大きく前進していたことがわかった。第2期の火砕流の噴出時代は約10万年前とされているので、この氷河進出期はそれよりも新しい。 (2)上記の氷河堆積物は、立山火山第3期の火砕流堆積物に直接おおわれ、さらにそれをおおっている。また、弥陀ケ原の泥流堆積物にはこの火砕流積物が大量に含まれている。このことから、第3期の火山活動期には立山火山に氷河が存在していたことが確実になった。第3期に火砕流堆積物の年代は約5万年前とされているので、氷河の進出期は10万年前から5万年前の間、すなわち最終氷期の前半であることが明らかである。 (3)室堂平一帯には、上記のものより時代の新しい氷河堆積物が分布しており、その一部はさらに新しい溶岩や火山砕屑物におおわれている。新期溶岩流の時代は最終氷期末期とされているので、この氷期堆積物は最終氷期後半の氷河前進期のものである。 上記、2回の氷河拡大の規模は、日本の他の山地と同様に、最終氷期前半の方が後半よりも大きかったことが明らかになった。 2.東北地方と中部地方で湿原のボーリング調査を実施し、次のようなことがわかった。 (1)奥羽山脈南部の矢ノ原湿原で、6mの乱されていないボーリングコアを採取した。コアには何枚かの広域テフラが認められ、花粉とともに目下分析中である。 (2)伊豆半島先端部の蛇石大池湿原では、採取したボーリングコアにAT、K-Ah、Kgなどの示標テフラが認められ、最終氷期後半以降の連続したコアであることがわかった。予察的な花粉分析の結果では、伊豆半島における照葉樹林の成立は後氷期である。
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