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更新世末におこった新世界産陸生哺乳類の大絶滅に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04208212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関国立科学博物館

研究代表者

冨田 幸光  国立科学博物館, 地学研究部, 主任研究官 (00150029)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード大型哺乳類 / 大量絶滅 / 先史モンゴロイドの拡散 / 過剰殺戮 / 気侯変動 / 更新世
研究概要

1.本研究は、(1)最近に文献を中心に新世界の更新世末における大型哺乳類の絶滅に関するデータを集め、その原因と先史モンゴロイドの拡散との関係を基礎資料とするとともに、それらをまとめてひとつのシナリオを考える、(2)この分野に関する文献目録を作成することの2点を目的とした。
2.データ集めなど主な作業は平成3年度に行なったので、本年度については資料はあまり増加していない。本年度はむしろそのまとめをすることを主眼とした結果、他分野の人にもわかるような平易な文章で5件の発表(印刷物)を行なう機会を得、当初の目的は達しえた。
3.過去350万年間の化石資料から解釈されるいわば大スケール絶滅パターンと、更新世末の絶減にかかわる詳しいC年代のデータからは、気侯変動説よりは人類による過剰殺戮説の方が有力のように思われる。しかし、同時にどちらか一方だけが原因だったという可能性も低いように思われる。
4.むしろ、更新世末におこったアメリカ大陸産大型哺乳類の大量絶滅は、急激な気侯変動によって多くの哺乳類にストレスがかかっていたところへ、人類の拡散に伴う殺戮が加わって、両者が相乗的に作用していっきょに進行したと考えるのが最も無理がないように思われる。
5.ただし、これを証明できるほど詳しいデータは現在まだ存在していないので、この結論は推定の滅を出ていない。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 冨田 幸光: "「動物王国」の崩壊バレオインディアンが野生動物を絶滅に追い込んだ!?" 科学朝日(10月号). 52. 126-129 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 冨田 幸光: "動物の王国、アメリカ大陸" 講演集 モンゴロイド地球を動く(クバプロ). 124-138 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 冨田 幸光: "更新世末におこったアメリカ産大型哺乳類の大量絶滅" モンゴロイド. 16. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 冨田 幸光: "更新世末におこったアメリカ産大型哺乳類の大量絶滅" 学術月報. 46. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 都城秋穂・米倉伸之・鈴木秀夫・棚井敏雅・冨田幸光・阪口 豊: "アメリカ大陸の自然史1 アメリカ大陸の誕生" 岩波書店, 271 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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