• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

原環境の復元

研究課題

研究課題/領域番号 04209107
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京都立大学

研究代表者

野上 道男  東京都立大学, 理学部, 教授 (50087144)

研究分担者 大場 秀章  東京大学, 総合研究資料館, 助教授 (20004450)
吉永 秀一郎  農林省, 森林総合研究所, 技官
近藤 昭彦  東京都立大学, 理学部, 助手 (30201495)
増田 耕一  東京都立大学, 理学部, 助教授 (30181647)
武内 和彦  東京大学, 農学部, 助教授 (90112474)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
17,300千円 (直接経費: 17,300千円)
1992年度: 17,300千円 (直接経費: 17,300千円)
キーワード環境 / 潜在植生 / 現存植生 / 土地利用 / 数値地図 / 気候温暖化 / 暖かさの指数 / 地理情報システム
研究概要

[原環境の復元]班の研究目的は,人間の土地利用によって失われた自然環境を数値地図を用いたシミュレーションによって,推定・復元しようとするものである。これは重点領域研究[近代化による環境変化の地理情報システム]において,人間による環境変化の原点を明らかにする部分を担当している。
本年度は,気候と植生,地形と植生,土壌と植生,地形と土壌というように,環境構成要素間の単相関を明らかにし,残存自然植生と気候・土壌・地形・地質などの空間的相関を鍵として潜在的自然環境の復元を行った。さらに大気温暖化の影響が具体的に,すなわちどこで(地域)どのうような(植生・土地利用などの項目)影響が現れるのか,シミュレーションで明らかにした。例えば平地の多い北海道では,2℃の気温の上昇によって,水田と畑の可耕地面積が急増することが明らかになった。
今年度,新たにアメリカのEPA/NGDCから各種の数値地図を入手し今年度の後半は研究対象を全地球に拡大した。そして,植物の分布を支配する気候要素として暖かさの指数(WI)の他に,可能蒸発散量と降水量から計算される水分指数(MI)を導入した。そして現存植生とこれらの気候指標(WI,MI)との空間的対応関係を明らかにした。その結果,地球規模の植生分布の気候的制約条件が明らかになったので,この関係を用いて,地球の潜在自然環境(人間が存在しなかったとしたときの自然環境)を明らかにし,気候変化によってどのような影響が起こるか地図として予測できるようになった。
今年はこのプロジェクトの最終年度であり,これまでに作成した数百枚の数値地図を収録したCD-ROMを出版した。このほか6編の研究成果を総轄班発行の総合報告書に掲載している。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 野上 道男: "地理情報による地球温暖化の影響のシミュレーション" 土と基礎(土質工学会誌). 40-8. 1-4 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 野上 道男: "地球温暖化が農業的土地利用に与える影響の予測" 地学雑誌. 101-6. 506-513 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 野上 道男: "地理環境をとらえるラスタ型数値地図" 統計. 4号. 32-36 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 池口 仁,武内 和彦: "数値地理情報を用いた日本列島の潜在自然植生の推定" 造園雑誌. 50. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 野上 道男: "地理情報とくにラスタ型数値地図利用の高度化" Geoinformatics(情報地質). 2(4). 331-339 (1991)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 野上 道男,大場 秀章: "温かさの指数から見た日本の植生" 科学(岩波書店). 61(1). 36-49 (1991)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Nogami,M.(論文集共著)ed.by M.Shiyomi et al.: "Ecological Processes in Agro-Ecosystems" Yokendo Publishers,Tokyo, (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 野上 道男: "ラスタ型数値地図処理システム(2)" 重点領域研究[近代化と環境変化]総轄班, 203 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi