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高度技術社会のヒト生物学的特性と医療評価

研究課題

研究課題/領域番号 04210108
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

郡司 篤晃  東京大学, 医学部(医), 教授 (40075297)

研究分担者 古川 俊之  国立大阪病院, 院長 (20101082)
橋本 廸生  東京大学, 医学部, 助手 (00134528)
養老 孟司  東京大学, 医学部, 教授 (40009981)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1992年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワード行動科学 / 医療システムの効率 / 医療費のマクロ分析 / 身体観の東西比較論 / プラスティネーション標本 / 医療費高騰の理論モデル / 老人医療費 / 医療費決定要因 / 寝たきり患者 / 日本人の身体観 / 解剖標本展示 / 長寿化因子 / クラスター分析 / 医療水準指標 / 医療需給関係 / 入院医療費の回帰分析 / プラスティネーション / 医療とコンシュマリズム / デモグラフ分析 / 革命・戦争の人口調節機能
研究概要

ヒトの特性を行動科学的な立場から解析し、先進国の社会構成の安定性を論じ、高齢化に伴う様々な変化を、経済問題、生産構造、包括的生活様式や価値観、生死観にいたる広範な視野から捉え、将来の破局や予兆を推定した。
(1)日本の医療システムの研究で、健康寿命の概念を提案した。また寝たきり率の地域差の調査、医療実態の日米比較などでは、医療・ケア・ニードに大きな差がないことが分かった。医療費のマクロ分析では、日本の医療費に見られる地域差と医療費の国際比較により、国民皆保険制度下ではサービスの購入量は需要者がほとんど決定するもとであること、わが国の医療は需給者の両側面から、根本的な構造改革と意識改革が急がれることを明らかにした。
(2)日本的身体観の変遷は、医学の将来に重要な影響をもつ問題で、学問的・系統的に扱うべく、中世以降から近代社会の身体観から西欧的身体観に至る幾つかの側面から研究を行っている。客観として外界を捉えるのは脳、捉えている意識自体は主観という矛盾が生じるが、これが身体問題の基本である。ケアとキュアの分離は、そこでの態度の違いに起因する。この4月には、東京大学総合資料館にて、プラスティネーション標本の展示を行う予定で、成人全身4体、全身断面5体、臓器などを多く含め、展示に対する一般人の反応をアンケートなどの調査で確かめる。
(3)医療費高騰と病院建築に注目して日本の医療の後進性を系統的に調査した。現代の医療の実態はゲリラ戦に譬えられる。ゲリラが、超大国の軍隊を翻弄するように、正規軍同士の戦闘における理論は成り立たず、ランチェスターの法則は変形されて、正規軍の損耗は組織の大きさに比例する。これが先進国の医療費高騰の重要な素因である。
詳細は、冊子体報告書および総括班報告書に記載した他、多数の論文・著作として発表した。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書
  • 1993 実績報告書
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (20件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (20件)

  • [文献書誌] 郡司 篤晃: "医療の質の科学的評価とその歩み" 病院. 52. 412-405 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 郡司 篤晃: "県内第二次医療県での高齢者入院医療費格差の規定要因" 日本公衆衛生雑誌. 41. 724-740 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 養老 孟司: "日本人の身体観" 学士会会報. 797. 123-135 (1992)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 古川 俊之: "現代の病院" 聖マリア医学. 20. 57-77 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 古川 俊之: "病院の進化論" 高度技術社会への道. 49-72 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 古川 俊之: "人は不死にあらず" 第68回毎日メトロポロタンアカデミー11月定例会講演録. 1-38 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 養老 孟司 他: "解剖の時間" 哲学書房, 234 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 古川 俊之 他: "現代文明と人類の生存-技術と発展の光と影" (株)クバプロ, 182 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 郡司篤晃: "高血圧の一次予防に関する研究(1)運動時の昇圧反応の評価と運動習慣の効果" 日本公衆衛生雑誌. 48. 612-621 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 橋本廸生: "地域老人の生活機能-老研式活動能力指標による測定値の分布" 日本公衆衛生雑誌. 40. 468-474 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 古川俊之: "生命の設計思想" 火力原子力発電. 44. 1-17 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 古川俊之: "加齢の構造・老化の数理モデル" 第30回全国大学保健管理研究集会報告書. 45-49 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 古川俊之: "加齢と自殺" 綜合臨床. 42. 2215-2220 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 古川俊之: "高齢化社会の人口推移と医療需要の予測" 医療情報学. 13. 66-67 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 養老孟司: "解剖学教室へようこそ" 筑摩書房, 217 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 古川俊之: "どこの国の老人が今幸せか?" 菜根出版, 224 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 郡司 篤晃: "Coordinaton and development of strategies and policy-The Japanese example-" Oxford Textbook of Piblic Health. 2. 479-484 (1991)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 養老 孟司: "身体とはなにか" 佛教. 22. 173-187 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 丸山 夕香里: "病院機能評価基準の関発に関する方法論的研究" 病院管理. 39. 20-27 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 古川 俊之: "成人病と栄養(責任編集:板倉弘重,吉村學,安本教傳) 長寿社人は終焉を迎えるか" 光生館, 264 (1192)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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