研究課題/領域番号 |
04210111
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平澤 冷 東京大学, 教養学部, 教授 (00012401)
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研究分担者 |
清水 武明 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (70126473)
沖野 英明 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (90233436)
乾 侑 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (00134966)
小林 信一 文教大学, 国際学部, 講師 (90186742)
塚原 修一 国立教育研究所, 社会工学, 室長 (00155334)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1992年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 科学技術政策 / 技術経営 / 研究開発 / 技術革新 / 特許データベース / 学術情報データベース / 研究開発過程 / 研究開発メカニズム |
研究概要 |
我が国の経済社会を支える高度技術は、どのようにして成立したか。本研究は、特に我が国企業における研究開発の実像を実証的に明らかにすることをめざす。 本年度は2年度目に当たり、本研究において新たに開発した知的データベースによる分析手法を詳細に発展させると共に、分析対象技術分野を拡大し、技術領域間の相互比較、および国際的な比較の可能性について検討した。特許情報データベースと学術情報データベースに含まれる共同研究実施者名を照合することにより、対象技術領域の研究開発プロセスを、研究組織レベルで詳細に把握できる。その際、学術情報のみを発する“技術者"学術情報と特許情報の双方を発する“研究技術者"、そして特許情報のみに関わる“研究者"の相互関係を時系列的に整理し活動連関図を作成する。これら3者の活動連関図のパターンから、研究開発プロセスを成果局面で捉えた場合の諸特性を明確にすることができる。 対象技術領域としては、初年度に行った家庭用VTRに加え、自動車用サスペンションについて詳細な分析と国際比較を行った。また半導体微細加工技術であるMOCVD、MBE、SOR、素材技術である家庭用洗剤開発等合計14技術分野の分析を進めている。VTRは日本企業独自の開発スタイルである組織成長型であることが初年度に確認されたが、従来共時型で進むといわれていた自動車開発の場合も、少なくとも研究と開発の間は日本企業の場合組織成長型であることが確認された。米国企業では単行型から近年共時型に変化しつつある。 このように初年度に開発した分析手法は、実態分析に対しきわめて有効であることが確認されたので、次年度さらに分析を深め全体像の把握に努めたい。
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