研究課題/領域番号 |
04211119
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
水越 敏行 大阪大学, 人間科学部, 教授 (20019409)
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研究分担者 |
田中 博之 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (20207137)
吉田 貞介 金沢大学, 教育学部, 教授 (80135037)
木原 俊行 岡山大学, 教育学部, 講師 (40231287)
中島 義明 大阪大学, 人間科学部, 教授 (90012492)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1994年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1993年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1992年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | メディア・リテラシー / メディア教育 / 視聴能力 / 視覚行動 / マルチメディア / 映像能力 / 認知負荷 / 情報教育 / 批判的視聴能力 |
研究概要 |
今年度は、過去3年間の研究地見の再整理と新たな課題の同定に取り組んだ。具体的にには、映像リテラシー育成のカリキュラムとメディア・システムの開発研究、メディア利用の授業システムの追試と教師の役割分析、映像に対する視覚行動分析3点である。 まず、カリキュラムレベルからの追究課題として、前年度までに開発した映像リテラシー育成カリキュラムを細分化、54の具体目標を設定して学習のねらいを明確にした。その指導事例として、熟練教師による入門期の学習の進め方についてまとめた。また、一連のカリキュラムの見直しと並行して、パソコンのモニターを使ってハイビジョン番組を受像するシステムを開発し、当該システムをいくつかの授業に適用して有用性を検討した。次に単元レベルでのマルチメディア活用方法を明らかにするために、課題研究型単元モデルと、総合表現型単元モデルの設計・実施・評価を行った。加えて、マルチメディアの教育利用時に教師が果たす役割として、「プロデューサーとしての教師(外部人材の積極利用とバランス感覚)」、「研究者としての教師(プロジェクト型学習のコーディネート)」の2点が整理できた。 そうした一方で、映像操作が視聴者の視覚行動に及ぼす影響も検討した。今年度の実験では、関連する映像操作を繰り返し提示することにより心的スキルが形成され、そのような映像操作によってもたらされる認知的負荷が減少することなどが示唆された。過去3年間の知見とあわせて、映像の学習利用やリテラシー育成のための視覚行動データ測定の可能性を検討した。最後に、これまで4年間の研究成果をまとめた上で、今後求められるメディア教育の方法論やメディア・リテラシー育成の手だてを明らかにすることを目的として、班内での討論会をもった。
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