研究課題/領域番号 |
04211126
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
浅野 長一郎 創価大学, 工学部, 教授 (30037288)
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研究分担者 |
内村 和広 創価大学, 工学部, 助手 (30247283)
岡崎 威生 九州大学, 理学部, 助手 (90213925)
江島 伸興 九州東海大学, 工学部, 講師 (20203630)
松井 幸子 図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (60003000)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 潜在クラス分析 / 潜在特性分析 / 潜在概念と行動 / 潜在構造分析 / 応答パターン / 社会科学者の研究行動 / マスメディアと学生の意識 / NISANシステム |
研究概要 |
本年度は、まず近年、国際的にも研究の盛んな潜在構造分析に関し、主要雑誌による文献調査と研究動向を「潜在構造分析論の現状」としてJ.Japan Stat.Soc.に提言し掲載受理されている。本年の新規理論の展開として、潜在スケログラム分析は多数の2値変量の因果関係によって分岐階層の構造を解明する有効な方法論であるが、この分岐階層の構造を線形階層構造の混合とし、この混合比の評価にも分解方程式に新解法を提唱した。このことは不均質な母集団に関する分析にも有用である。さらに、広範な現実の潜在構造に関し、具体的な数学的構造モデルを中心に、潜在ガットマン尺度を用いた潜在特性の階層評価など幾つかの新しい研究を促進することが出来た。また、このような一般的な線形モデルにおける連関測度に組込まれない背景要因の影響に関して理論展開に成功し、J.Royal Stat.Soc.に採択されている。他方、実証的研究としては、新たに「現代におけるメディアと学生意識のかかわり」と題するアンケート調査(学生の背景と56応答項目)を行い、潜在意識・概念の解明を行った。対象として学生約500名と若い社会人175名のデータを得、両群を比較対照としている。また、最近のバブル現象に見られるように、素情報の受容に関する潜在意識と人間のゲーム的調整型顕在行動分布を、工場生産での活動を行動分布になぞらえ、そのパフォーマンスを評価する研究を行った(Physica-Verlag)。また、社会科学文献データベースの著者情報から顕在化された共同研究に関する潜在構造の分析も進捗し、国際学会で論文発表を行い大きな反響を得た。また、これらの分析において、複雑なデータ処理や定式計算を実現するパソコン対応のソフトウエアシステムの開発も着実に進捗している。このように本年度は相当の研究成果をみた。
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