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コンピュータ・エシックスの観点から見た高度技術社会における道徳観の展望

研究課題

研究課題/領域番号 04211203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関広島大学

研究代表者

越智 貢  広島大学, 文学部, 助教授 (00152512)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードコンピュータ・エシックス / 高度技術会社会 / 身体の変容 / 聞く
研究概要

二年目に入って本年度の研究研画は、作年度の研究を引き継いで、それらをいっそう精緻にすることに狙いがあったが、ほぼ当初の方針どおりに遂行されたと考えている。現代倫理学と科学技術との関係についての研究(1)は、ヨーナスの環境倫理や脳死臨調報告の分析というかたちで考察しえたし、コンピュータ・エシックス資料の分析という課題(2)は、「非同期性(=非共時性)」をめぐるコミュニケーション・メディアの間題を検討することでかなり具体的な次元まで追求することができた。
もっとも、今年度の最大の収穣は、他群他班の研究会やシンポジウムに数多く参加する機会が与えられたことだろう。そこで得られたものは少なくない。先に触れた「非同期性」の観点もそうした中から得られたものである。さらなる研究の進展をはかるためにも、来年度もこの種の交流を続けていきたいと考えている。
ただし、研究が進むにつれ、既成のコンピュータ・エシックス研究の枠内で議論することに次第に満足できなくなっていることも指摘しておかなければならない。そのため本年度は、作年度の方針にさらに技術論と身体論の観点を加えた研究方向を目指したが、とりわけ身体論的アプローチからは得るところが多かった。その研究成果の一部は第五群の合同研究会(3月13日)で(「受容の変容」というテーマのもとに)報告される予定である。
現在取り組んでいる課題は、第五群全体のテーマである「文化変容」という間題に研究代表者の二年間の研究成果をどのように組み入れるかという点である。今のところ「情報化にともなうモラルの変容」という枠組みで研究をまとめる方向を探っているが、これは来年度の主たる課題の一つになるはずである。おそらく来年度後半あたりから、こうした課題を論文のかたちでまとめる作業に入ることになるはずである。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 越智 貢: "身体と技術" 思想. 202-205 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 越智 貢: "道徳の知とエキスパート" 日本倫理学会締『現象学と倫理学』(慶応通信). 45-61 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 越智 貢: "聞くことの共時的意味" 倫理学研究. 6(号). (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 川本他締(越智貢分担執筆): "マイクロ・エシックス" 昭和堂, (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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