研究課題/領域番号 |
04212104
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 耕司 京都大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (10026619)
|
研究分担者 |
阿部 健一 京都大学, 東南アジア研究センター, 助手 (80222644)
大木 昌 八千代国際大学, 政治経済学部, 教授 (50121413)
鶴見 良行 龍谷大学, 経済学部, 教授 (70217397)
古川 久雄 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (00026410)
前田 成文 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (50027588)
高谷 好一 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (90027582)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1992年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
|
キーワード | 海域世界 / 東南アジア / 熱帯林問題 / 熱帯物産 / 生業構造 |
研究概要 |
歴史を通じて文明の周辺部に位置づけられてきた東南アジアから21世紀の文明を展望しようという目的に沿って、今年度は、東南アジアの森と海が持つ今日的意義をとくに日本との比較に焦点をあてて研究を進めた。そのために、以下のような国内調査研究を実施し、他の研究班との合同分科会を開催した。また、中間総括として「東南アジア海域世界の森と海」を公表した。以下はそれらの概要である。 国内では渡島半島、遠野市、佐渡島、狩野川下流域、岐阜県間部、串本町、屋久島などで、各分担者が分担課題に沿った調査を実施した。渡島半島、佐渡島の調査は昨年度から続く日本海海域の交流史に関する調査で、東南アジア海域世界と日本の海域世界の比較の視点から行われた。遠野市、岐阜県山間部、屋久島での調査は日本人がもつ伝統的な森林観と在来の森林利用の実態に関する調査で、串本町および狩野川流域の調査は、海がつなぐ古代文化圏の広がりや近世の日本人による南方海域への進出に関する調査であった。他班との合同分科会は、いずれも今日の森林をめぐる問題を扱ったもので、梅原班との合同分科会「森と文明」を3回(第1回テーマ「森の思想と文明」、第2回「森と生活」、第3回「森・人関係の深層へ」)開催し、計15編の口頭発表が行われた。また、菅原班・鬼頭班との合同分科会(テーマ「『環境』としての森林『景観』としての森をめぐって」)を開催し、4編の口頭発表が行われた。この他に研究班メンバーを中心に東南アジア海域世界をめぐる座談会をもち、この世界の概念や森と海がもつ今日的意義について討議した。以上の口頭発表や座談会の記録は、現在さまざまなかたちでの公表を計画中である。今年度は、中間総括として『東南アジア研究』30巻4号(93年3月発行)に「東南アジア海域世界の森と海」と題する特集を企画し、関連する論文6編と上記の座談会記録を収録した。
|