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日本海沿岸地域における地形環境の変遷と文明の盛衰

研究課題

研究課題/領域番号 04212111
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関徳島文理大学

研究代表者

日下 雅義  徳島文理大学, 文学部, 教授 (50066619)

研究分担者 額田 雅裕  和歌山市立博物館, 学芸員
外山 秀一  皇学館大学, 文学部, 講師 (50247756)
高橋 学  立命館大学, 文学部, 助教授 (80236322)
中田 正夫  熊本大学, 理学部, 助教授 (50207817)
前田 保夫  山形大学, 教育学部, 教授 (20219281)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1992年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワード砂丘 / 縄文海進 / 干潮 / 臨海平野 / 稲作 / 荘園絵図 / ラグーン
研究概要

能登半島を中心に、港の立地環境を検討した。古代の「能登客院」は、これまで云われてきた福浦港ではなくて、羽咋砂丘上か、すぐ近くの段丘面に置かれたと考えるに至った。
メンバーによる研究内容は以下の通りである。
(1)庄内平野域では、縄文海進以降最上川の流路変更、庄内砂丘の形成、庄内平野の沈降などが生じている。酒田市内では地表下11mまでは泥炭、40mまでは淡水成堆積物、75mまでは海成堆積物であり、顕著な沈降堆積であることがはっきりした。
(2)福岡、佐賀、長崎、壱岐、津島、五島列島にかけて干潮時のみに海面上に現れる海低縄文遺跡が広域に分布するが、これは当時の海面が現在に比べて数m低かったことを意味する。長崎の海岸から五島列島にかけての理論的な海水位は現在より3mくらい低い。
(3)わが国の臨海平野の特性について検討を進めた結果、日本海沿岸ではラグーン型の平野がほとんどであり、平野の形成時期の差が稲作の定着やその後の展開に深い関わりをもつことが明らかとなった。
(4)わが国の稲作の開始と波及に関する従来の研究を整理するとともに、新潟県の土器の分析と顕鏡を行った。
(5)越後国奥山荘絵図と微地形との関係を検討し、奥山荘の現地比定と地形環境の復原を行った。現地で並槻(波月)、高野などの残存地名、江上館跡、奥山荘域館遺跡などを調査した。
(6)米代川河口付近の地形調査を行った。古代の能代港は現在の市街地東部の米代川が大きく蛇行する部分に立地したと考えられる。「渤海使」がやってきた8世紀のころには、ここはラグーンの地形をなしていたことであろう。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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