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主要組織適合抗原システムからみた東アジアにおける民族移動

研究課題

研究課題/領域番号 04212202
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 孝喜  東京大学, 医学部(病), 講師 (50171484)

研究分担者 桑田 昇治  東京大学, 医学部(病), 助手 (00241993)
徳永 勝士  日本赤十字社中央血液センター, 研究部, 課長 (40163977)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード主要組織適合抗原 / 東アジア / 民族移動 / HLA / ブリアート族
研究概要

1991年秋に行われた国際組織適合性ワークショップのデータに関して、特に地域差、民族差の観点から解析した。また1992年9月には、シベリアバイカル湖畔のブリアート族におけるHLA調査も行った。これらの結果に加え、昨年までの成果を考え合わせると、東アジアにおいていくつかの特徴的なHLAハプロタイプが異なる分布パターンをとっていることが示された。このような複数のパターンが見られることの解釈として、東アジアにおける民族移動が単純なものでなく、いくつかの異なる先祖集団が異なる時代に異なったルートを経て移住拡散してきた可能性が高いと考えられる。特に日本人の起源と形成過程に関しては、モンゴル周辺や朝鮮半島付近に源を発する民族の影響が主体を成し一部には中国南方の集団からの影響もあったものと推定された。
1)B52-DR2を高頻度にもつ集団が中国北方より朝鮮半島を経て北九州や近畿地方に移住してきた。
2)B44-DR13で特徴付けられる集団が、朝鮮半島付近より北陸地方などの日本海沿岸に到った。
3)B54-DR4を持つ集団は、中国南部に発して、南西諸島や九州四国、本州の太平洋岸に達した。
4)B46-DR8をもつ集団はその遠祖が中国南部にあり、朝鮮半島経由かあるいは直接に北九州に到達した可能性が考えられる。
今後もより広範かつ詳細な調査を進めて、以上の仮説を検証する必要がある。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 今西 規,徳永 勝士ほか: "日本人集団におけるHLA遺伝子の対立遺伝子頻度とハプロタイプ頻度" 今日の移植. 4. 147-185 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋 孝喜,十字 猛夫,徳永 勝士ほか: "東北六県に於けるHLA家系調査" 日本輸血学会雑誌. 38. 475-481 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Mitsunaga S,Kuwata S,Tokunaga K, et al.: "Family study on HLA-DPB1 polymorphism:Linkage analysis with HLA-DR/DQ and two ¨new¨ alleles." Human Immunology. 34. 203-211 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 徳永 勝士: "HLAのDNAタイピングと人類学" 臨床検査. 36. 234-238 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] K.Tokunaga & T.Juji(執筆分担): "The Evolution and Dispersal of Modern Humans in Asia" Hokusensha, 660 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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