研究課題/領域番号 |
04214108
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
稲田 孝司 岡山大学, 文学部, 教授 (40135926)
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研究分担者 |
ハドソン マーク (マーク ハドソン) 岡山大学, 文学部, 講師 (20284052)
松木 武彦 広島大学, 文学部, 助教授 (50238995)
河瀬 正利 広島大学, 文学部, 教授 (30093743)
小野 昭 東京都立大学, 人文学部, 教授 (70000502)
絹川 一徳 岡山大学, 文学部, 助手 (50204938)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
40,600千円 (直接経費: 40,600千円)
1996年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1995年度: 14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
1994年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1993年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 被熱遺構 / 製鉄遺跡 / 炉跡 / 木炭 / 製鉄 |
研究概要 |
(1)旧石器時代における微弱被根遺構の探査 微弱な熱しか受けていないと考えられる遺構を探査するため、岡山県恩原1遺跡と新潟県真人原遺跡の旧石器時代文化層において、発掘調査と理化学探査を行った。とくに恩原1遺跡のO文化層(約2万年前)では、発掘により5カ所の木炭集中を検出し、古地磁気法・ESCA法・ESR法・火山ガラス法・角閃石屈折率法で被熱の有無を調査した。木炭集中地点には石器や礫がのこされており、旧石器人が焚き火を行った痕跡である可能性が高いと考えられたが、理化学分析でもおおむねこの考古学的な推定を裏付ける結果が得られた。ただ、分析法の間では異なった結果が出る場合もあった。そこで遺跡の同じ地層において焚き火実験を行い、分析法ごとの反応の出方を検討した。また地面が赤化して火を使用したことが明確な縄文時代の炉跡の分析も行い、旧石器時代の木炭集中での分析結果とも比較検討した。 (2)被熱ノイズの過多遺構の探査 被熱ノイズの多い遺跡でいかに効果的に主要遺構を探るかを課題として、広島県下の見土路製鉄遺跡・坤束製鉄遺跡・大懸山製鉄遺跡・宮ケ谷遺跡で理化学探査と発掘調査を実施した。製鉄遺跡では、発掘調査前に行った地中レーダー探査・磁気探査・電気探査の結果と発掘調査結果がかなり良く対応し、探査が製鉄炉などの主要遺構の位置の特定に有効であることを確認できた。炭窯の探査については、さらに今後の検討が必要である。
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