• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

電磁気調査および古地磁気による遺跡探査法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 04214203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関富山大学

研究代表者

宇野 隆夫  富山大学, 人文学部, 助教授 (70115799)

研究分担者 酒井 英男  富山大学, 理学部, 助手 (30134993)
広岡 公夫  富山大学, 理学部, 教授 (30029467)
前川 要  富山大学, 人文学部, 助教授 (70229285)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1992年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
キーワード遺跡探査 / 磁気探査 / 電気探査 / 電磁探査 / 地磁気 / 熱履歴
研究概要

本年度は,下記の4遺跡において各種の探査実験と発掘調査とを行ない,以下のような成果をあげた。
1.石川県珠洲市寺家黒畑窯(広域流通窯,12世紀末〜13世紀初):全磁力,フラックスゲート磁気の両探査から,2地区で,磁気異常地域がそれぞれ2地域で認められた。発掘された窯跡は磁気異常から推定される位置と一致し,加熱を被った遺構における磁気探査の有効性が検証できた。二極法電気探査では,顕著な異常地域は認められなかった。なおその窯業技術が,兵庫県の神出・魚住窯(同時代の中世須恵器窯)に近いことが判明したため,その技術的な特色を熱履歴・岩石地磁気分析等を通じて解析中である。
2.富山県立山町室堂(山岳宗教遺跡の建物,中世〜近代):電気探査によって,道(土間)の部分が高比抵抗の領域とした現れ,高床住居の床下部分と道(土間)の部分を識別することができた。これは,踏み締めの強弱の差が土壌の電気比抵抗に反映したと考えられる。また磁気探査により,基檀を拡張した帯状の部分が磁気が弱い領域として検出できた。これは使用した土壌の違いによるものであった。このように探査によって,建物の床下部分と土間・道とを識別できたり基壇土壌の性質を判定できることが判ったことは,画期的な成果である。
3.縄紋土器の焼成実験地域(富山大学構内):縄紋土器の焼成を行ない,その焼成中の温度や熱の及び方,また焼成後に磁気と電磁気とを測定する実験を行なった。プロトン全磁気探査(センサー高45cm)では,焼成前後で顕著な変化は得られなかったが,帯磁率とフラックスゲート磁気探査及び電磁探査では変化が捉えられた。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 宇野 隆夫: "電磁気調査及び古地磁気学的手法による遺跡探査法の開発研究" 遺跡探査ニュースレター. 3. 3-5 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 重点域研究『遺跡探査法の開発研究』総括班: "『遺跡探査』第1回研究成果検討会議論文集" 重点領域研究『遺跡探査』事務局, 135 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi